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息子とふたり旅


このふたつの記事の続きです。



 連休最終日、予定通りに、息子の気になる大学の大学祭に行った。道案内としては、全く役に立たないわたし。息子は、自分で調べては、わたしに教えてくれる。頼りになるなぁ。

 関東の電車、車両が長い。10両編成はあるだろうか。地元の私鉄、息子がよく乗る電車は2両編成。ちまっとしている。それを見慣れているから、わたしたちには新鮮だ。

 さて、大学のこと。緑豊かで落ち着いた雰囲気。息子は、素敵だなぁといいながら、あちこちを見て回っていた。ただ、今日は大学祭だから、とても賑やかだ。着いたとき、ちょうどビンゴ大会の真っ最中だった。ステージでは、ビンゴしたお子さんの紹介が行われている。おめでとう!

 混み合う前に、ポテトとポップコーンを買っておく。どこへ行こうかと、息子と相談していたら、学生さんが「福引をやるよ」と教えてくれた。なんだか、面白そう。息子も興味津々。それから、風船飛ばしのことをきく。昨日行われた風船飛ばしの動画を見せてもらい、わたしはすっかりやる気になった。学生さんの気持ちがうれしく、ありがたい。

 その後、教室内の企画をのぞいていたら、中庭でバザーを見つけた。このバザーは、大学生ではなく、一般の方々が参加されているようだ。洋服やぬいぐるみ、本やおもちゃなどが、ずらりと並ぶ。見ているだけで楽しい。わたしは、絵葉書を買い、息子も何やら買っていたようだ。

 時間になり、福引に並ぶ。100円で一回、ガラガラを回すもの。整理券をもらったら、124番と125番。後ろを見るとずらりと人がら並んでいる。大盛況みたい。牧場やスキーのリフト券、コスメなどが当たるらしい。チケット類が当たったら、娘にあげようなんて、話していたが、ふたりとも当たったのは飲み物だった。

 それから、また歩き回り、わたしだけ風船飛ばしに参加。息子は休憩。風船をひとつずつもらい、カウントダウン、みんなで一斉に、風船を空に放った。子どもたちの歓声が響く。赤、ピンク、緑、青、紫、黄色の風船たちが、あっという間に、空に吸い込まれていく。幻想的で、とても見応えがあった。

 大満足で大学を後にし、回転寿司やさんで、遅い昼ごはんを食べる。息子もわたしも、もうあちこち行く、体力気力がないから、おとなしく東京駅へ向かう。途中で雨が降りだしたが、ほとんど濡れることなく、電車に乗ることができた。

 15時くらいに、JR東京駅に着いた。ごった返している。人、人、人。こんなに人がいる東京駅は初めてかもしれない。少しひるむ。まだ、こんな時間から、この混雑なのだな。早めに来てよかった。

 20分ほど並んでお土産を買い、東海道新幹線へ向かう。改札口あたりで、キャリーバックに足を踏まれた。痛い。文句を言おうにも、誰かもわからない。もういいや。息子には、しんどい環境だ。さっさとこの場所から移動したい。行きに、帰りの切符も買っておいてよかった。切符売り場も長蛇の列だ。

 20分後くらいに出発する、新幹線の自由席を狙う。運良く、狙い通りの新幹線に乗ることができた。息子は疲れているものの、慣れてきたのか、落ち着いている。携帯を見てるなと思ったら、すぐに寝てしまった。ほんと、疲れたね。

 わたしも寝ようと思ったが、眠れない。今日も楽しかったなぁ。窓から景色をぼんやりと眺める。品川、新横浜…気がついたら、富士山が目の前に見えた。頂上だけ、かろうじて陽を浴びている。写真を撮ったら、息子が起きた。わたしの服を、ちょいちょいと引っ張る。うるさいのね。写真はやめて、じっくりと眺める。裾野に雲がわき、ピンク色の空に淡く浮かぶ富士山を。

 盛りだくさんの旅になった。息子、新しいことにチャレンジしたり、知らない場所にも行けるようになってきたなぁ。経験値が格段にアップした気がする。もしかしたら、息子も高校を卒業したら、一人暮らしをするかもしれない。

 息子とふたり旅、また行けますように。



帰りに見た富士山🗻


旅のはなし、お付き合いくださり、ありがとうございました♪

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