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【バトン企画】#心に残るあのエピソードをあなたへ「忘れられない笑顔があります」



 9月に入り、フォローさせていただいているnoterさんが、チェーンナーさんの「心に残るあのエピソードをあなたへ」を記事にしてみえて、素敵な企画だなぁと思いながら、読ませていただいていました。

 そうしたら、バトンがわたしにもまわってきたではありませんか!びっくりしつつも、それならば書いてみようと思いました。バトンをくださったのは、この方!

 やなぎだ けいこさん


 やなぎだ けいこさんは、3人のお子さんのお母さん。ご家族がお互いを尊重し合い、毎日を楽しく美味しく、過ごされています。読んでいるわたしもつられて楽しくなります。

 けいこさんと旦那さまは、お子さんたちを信頼し、それぞれの個性や育つ力を妨げることなく見守ってみえて、素敵なんです。世間ではこうだからということより、自分はこうしたいと自分軸を大事にされる生き方をされています。とくに子どもたちへの関わり方は憧れのひとことです。わたしはたくさんの学びをいつもいただいています。

 けいこさん、バトンありがとうございます♪



 さて、過去にタイムスリップして、わたしのはなしを始めさせていただきますね。


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 もう20年以上前のことです。

 わたしは結婚して、関東のとある街で暮らし始めました。わたしの地元より、夏は涼しく冬は暖かいところで、交通の便もよく、適度に緑もあり、住みやすいなと思いました。

 知り合いも友達もまだいない、風習や食べものも違うところ。少しホームシックにもなりました。暮らしに少し慣れたころです。わたしは働くことにし、たまたま自宅から自転車で通える保育園で、延長保育の求人を見つけたのです。当時のわたしは、子どもと関わる仕事がしたいなぁと思っていました。

 朝7時から8時半までと、夕方5時から8時までの時間帯の勤務。その保育園にめでたく雇っていただけることになり、わたしは夕方以降の枠で働くことになりました。



 夕方の5時になると、延長保育の子どもたちが2クラスに集まってきます。年長〜年少で1クラス、3歳児より小さな子どもたちで1クラス。

 わたしは年長〜年少クラスの担当。その日その日で前後しますが、子どもたち20人くらいをパート2名でお世話させてもらっていました。自由遊びの合間に、おやつタイムや読み聞かせタイムがあります。

 ブロックで遊ぶ子、絵本を読む子、おままごとをする子、折り紙を折る子、お絵かきする子…「せんせぇ〜」とあちらこちらで声がかかります。あちこちに目を配りつつ、けんかの仲裁をしつつ、子どもたちのリクエストに答えて、絵を描いたり、絵本を読んだり。

 おしゃべりが好きなある子は、お家でのあれこれを事細かに教えてくれました。それを聞いても大丈夫なのかなと思ったこともあります。その子のお母さんの顔が真っ直ぐ見られなくて。

 わたしには地元の訛りがあるので、標準語を教えてくれる子もいました。「ピアノ」と「靴」の読み方のイントネーションが違うようです。その子が発音したあと、同じようにわたしも発音します。うまくできたねと褒められて、ちょっとうれしかったり。

 折り紙は苦手だったので、できないからごめんねと逃げていたのですが、「ぴょんぴょんがえる」という、指で抑えると本当に飛ぶかえるだけは折れるようになりました。あとは上手な子にお願いして、折ってもらっていました。

 暗くなってくると、寂しくなるもの。ときには抱っこもリクエストされます。子どもたち、見た目より意外と重くて、驚いたものです。戸口近くに立って、お母さんを待つ子。他の子たちも外を気にしながら、遊ぶようになります。

 ひとり、ひとりと、お母さんやお父さんが迎えにみえて、一緒に過ごすメンバーが減っていき、まだお迎えがない3歳児より小さな子どもたちもこちらの部屋へ移ってきます。どの子も最後のひとりになってしまうは、嫌なのでしょうね。自分が最後だとわかると、途端にしゅんとなってしまいます。

 けれど、最後のひとりになると、ちょっぴりだけお楽しみもあるのです。先生とその子だけの時間。その子のやりたいことに全力でお付き合いします。ただ、当たり前ですけれど、やはりお母さんやお父さんにはかないませんね。

 お父さんお母さんが大好き。その気持ちがどの子からも溢れてる出るほどに感じられました。

 お迎えのとき、どの子も「ママァ〜」「とうちゃぁ〜ん」「ばぁ〜ば」と、お迎えにみえた家族の懐に飛び込んでいきます。その安心しきった笑顔がかわいくてかわいくて。




 働き始めてから2年ほど経った、妊娠5ヶ月のときにパートを辞めました。パート仲間のみなさんが色紙にメッセージを書いてくれ、子どもたちひとりひとりの写真もプレゼントしてくれました。

 お別れは寂しくて、胸がつぶれそうでした。子どもたちは、わたしのお腹を優しくなでてくれました。涙でぐしゃぐしゃになったわたしを見て、不思議そうな顔をする子。お別れがわかる子たちの中には、一緒に泣いてくれる子もいました。

 その後、わたしはその後生まれた娘が、生後半年になるまでこの街で暮らし、その後、夫の転職に伴い、地元に引っ越しました。


 今回、この話を書くために、懐かしい笑顔が並んだアルバムを、久しぶりに眺めています。保育園で働いた日々、しんどいことや理不尽なこともあり、楽しいだけではありませんでした。でも、思い出すのは子どもたちの笑顔です。


 この話には続きがあります。

 実は、保育園のあるあの街で、この春から娘が大学生になりました。娘宅は以前住んでいたところから2駅の離れたところ。また、あの街に来られたことがうれしく、懐かしく、ありがたく、また不思議でもあります。

 娘のところに行くと、あの保育園の子たちを思い出すのです。もう二十歳をいくつか過ぎている子どもたち、会ったとしてもわからないだろうけれど…もしかしたら、どこかですれ違っているかもしれないですよね。

 元気でいてくれたらいいなぁ。



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 お読みいただき、ありがとうございました♪


 チェーンナーさんへ
 いろいろなことを懐かしく思い出しながら、書かせていただきました。素敵な企画をありがとうございます♪


 さて、次のバトンは…

 松下友香《ともか》文字であなたを応援  ★ Happy Life Creator★さん✨にお渡ししたいと思います!

 2人のお子さんのお母さんであり、教師でもある友香さん。友香さんは、胸がキュンとする恋の詩、教師の視点からの教育のお話など、幅広く書いてみえます。わたしは、最近始められた「6行に託す独り事」シリーズが特に好きです。

 「6行に託す独り事」シリーズは、ヘッダーのイラストの女性が、それぞれ自分の胸の内をつぶやくというスタイル。6行という制限の中で、それぞれの女性の視点から創作されています。どの人に自分は似てるかなと想像しながら、興味深く読ませていただいています。

 物事をいろいろな視点で見ること、感じること、それを言葉にすることが出来る方です。選び抜かれた言葉たちに、わたしは想像力をかき立てられますし、優しく励まされたり、しみじみ共感したり、また新たな気づきもいただいています。





 きっと、友香さんは心に残るエピソードをたくさんお持ちに違いないと思っております。

 友香さん、よろしくお願いいたします♪


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★企画について~バトンのつなぎ方~★

※期間は 9月30日(金)まで です

1.記事を書いてほしいとnoterさんから指名=バトンが届きます。

2.バトンが回ってきたら「心に残るあのエピソードをあなたへ」の記事を書いてください。

3.noteを書いたら、次にバトンを渡すnoterさんを指名してください。指名したことがわかるように、指名するnoterさんの一番最新のnoteをシェアしてください。

※指名するnoterさんは、最大2名まで。
あまり多いとご負担になりますので、1名か2名でご指名ください。

4.チェーンナーさんの下記の記事を埋め込んでください。マガジンに追加してくださいます。



★バトンリレーに参加しないときは・・・

1.バトンをもらったけど、noteを書きたくない、という方は、バトンをチェーンナーさんにお返しください。

方法①「チェーンナーさんに返します」というnoteを書いて、上記の記事を埋め込んでください。チェーンナーさんが「心に残るあのエピソードをあなたへ」を書いてくださいます。

方法②上記のチェーンナーさんの記事のコメントで「バトンを返します」とお書きください。









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