「彰義隊」、「二・二六事件」、「成人式」のつながり


この三者に、一体どのような関わりがあるというのでしょうか?

実はすべて、同一地区が関係している話なのです。


少し検索すれば、関係する地名はお分かりになると思いますので、
この文章では、敢えて地名は伏せておきます。

本題は太字で、蛇足の部分は標準で表記していきます。
話が入り組んでしまうので、標準文字列は読み飛ばしていただいて結構です。



・「彰義隊」

「彰義隊」というものをご存じでしょうか。

最近、渋沢栄一関連の大河ドラマがあったようで、
私はテレビを持っていないので見ていませんが、
この中で多少は出て来たものと思われます。


彰義隊は、明治維新の時に維新軍と「上野戦争」などを繰り広げた幕府側の軍隊です。

上野の戦争は、半日程で決着が着き、
彰義隊は多数の死傷者を出して敗北となります。
渋沢栄一と近い上層部の人たちは、
その後、維新政府でも用いられたりするのですが、
敗残兵たちの残りの人生は、悲惨なものだったと言われています。

この人たちの多くが、現在の埼玉県南部のある市周辺の人々でした。


私の父方の先祖は、代々上野の住人だったようです。
番町図書館に展示されていた、拡大された江戸の古地図では、
現在の上野駅あたりに、同姓の家が記載されていました。
これかも知れないと思っています。

先祖が「上野戦争」を見物していた、という話も伝わっています。

ただ私の家の家紋は「鍋島花杏葉」という変わったものです。
お気づきの方もあるかと思いますが、
「鍋島」イコール「薩長土肥」の「肥」ですから、
何も問題はなかったのかと、不思議に思っています。



・「二・二六事件」

「二・二六事件」は、昭和10年に起こった軍の一部によるクーデター事件です。

このクーデターを起こした部隊の一つに、
上記の地区出身者たちの部隊も含まれていました。

当時の徴兵による陸軍の部隊というものは、
標準語・共通語というものがまだ確立していない時代なので、
お国訛りという意思伝達の問題から、
同一地区の出身者によって構成されていました。

隊長となる下士官も、同一地域の出身者となります。

熱心に調べたことはないのですが、
今まで見た「二・二六事件」に関する文章の中で、
参加者たちの出身地についての、まとまった記述は見ていないと思います。

反薩長、反維新政府の色濃い地域の出身者が、必ずいたものと思うのですが。


子供心にドラマなどでよくやっていた、戦死者の遺品を戦友が届けてくれるということを、「どんなに遠くから、わざわざ届けに来てくれているんだろう。」と考えていましたが、実際には同一市町村の範囲内だった、ということになります。


言葉に関する私の経験として、
出入りの測量会社に、韓国人研修生がいたことがあります。

昔の測量なので、林内で距離を測定するのに、測量用ポールにテープ(巻尺)を括り付け、傾いたポールを徐々に起こしながら、垂直になった時点で距離を読んでいました。
今だったらレーザーで一瞬なのかな?
このポールの垂直状態は、
ポールを持った人間にも、テープを持った人間にもわからないので、
真横に一人控えていて合図をしてもらうことになります。

これを韓国人研修生にお願いしたのです。
「横から見ていて、垂直になったらハイッと大声で言ってね。」
ということだったのですが…。

実際に彼の発した言葉は、「ヨロシイデス」。

ズルズルッ、これでは瞬間を逸してしまいます。

えっ???「瞬間が知りたいんだから、丁寧に言わなくていいんだよ。」

何度か説明したのですが、どうしても理解してもらえませんでした。
2度3度やっても、彼の発する言葉は同じでした。仕方なく人員交代。

彼は日本語は流暢とまではいかなくても、かなり理解していたと思うので、
こういう言外の意味というものは、伝えるのは難しい、とつくづく思いました。

これが戦地であったら、生死に直結します。

戦時中、半島出身者で軍隊に所属できたものは、ごく少数。
ほとんどが軍属(軍人以外の軍の構成員、出入り商人というか関係者)までだったということです。


マスコミで時々問題にされる、国会における「議会用語」についても同様で、帝国議会発足時、議員たちの多くは、福沢諭吉、西周といった人たちの著書や新訳語に親しんだ人たちでした、職業としては新聞記者が非常に多い。このため幕末からの啓蒙書を中心に議会での共通語が作られたものと思われます。難解な用語はこの名残りといえるでしょう。

第1回帝国議会終了後、議事堂は火災に会い、記録は残っていませんが、議論を活発にするための方策として、共通用語の使用は欠かせなかったと思われます。

江戸時代には、多くの藩で江戸言葉のハンドブックが作成されていましたが、将軍の御前でも、会議では活発な議論というものは行なえなかった、と想像されます。

このような状況なので、「五箇条の御誓文」の「広く会議を興し、万機公論に決すべし。」という言葉も、国民全体を想定するものではなく、諸大名間程度の認識でした。

議場で使う言葉の共通認識がなければ、事前に書類を配って議場では採決のみ、という「全人代」と変わらないものになっていたことでしょう。


明治維新からほぼ70年、
まだ彼らの中にも、彰義隊の話を聞かされていた者が多かったのではないか、と考えています。

怨恨憎悪が残っていなかった、とは言えません。


今でも「ロシアは信用できない。」といった感覚と、同様のものだと思います。ソ連とロシアは同じではありません。

今回の件もこの心情を利用して、米中(オバ習)共同で自分たちの不始末を隠蔽するために、ロシアを悪者にしようと追い込んだ結果の所業です。
短期間で終息させ、オバ習 に対する情報戦の報復が始まるでしょう。
大統領選でおかしなことをしていた連中の言うことを、鵜呑みにはできません。トランプの言っていることが、現時点では一番正しいようです。

同じ白人であっても、スラブ民族の名称が英語の「slave」の語源であることを深く考えてみてください。今でもこの名称が使われているのです。黒人が現れる以前は彼らが被害者だったのです。

納得のいかない方は以下の動画をどうぞ。最後がちょっと違うけど。

もぎせかチャンネル 「プーチンのウクライナ侵攻」


悲惨な彰義隊の残党の話が、その地域出身者の部隊が「二・二六事件」に参加するきっかけになったとも思われます。

結果は、またしても散々な目に遭うことになります。

しかし、徴兵が止むことはありませんので、
この地区出身者の部隊は依然として存続し、
また軍上層部からは危険視され、
戦争では危険な遠方の最前線を転戦させられる、
ということになってしまいます。



・「成人式」

太平洋戦争は終結しますが、健康な日本の成年男子のほとんどが戦地に赴いています。残っているのは婦女子と、老人、病人たちばかりです。

こうした中、「戦争に行かなくてよい出稼ぎの人々」が、悪逆の限りを尽くす世の中になってしまいます。

私の従姉も騙されて、○○半島の山奥の温泉に売られてしまいます。幸か不幸か、私の母親がそのスジに顔の利く人間だったので、居場所を突き止めて連れて帰って来られたということでした。従姉は小学生、母も20才前後。

日本にも想像を絶する時代があったのです。

地域によっては「恋愛禁止令」も出されていました。
どれだけ多くの日本女性が騙されたのか、図り知れません。

GHQにより、簡単に取り締まることもできなくされていました。


私は幼少期までは上野広小路で育っています。
今では考えられませんが、アメ横でかくれんぼをしていました。
「お猿の電車」にも乗ったことがあります。

さすがに私の年代にはありませんでしたが、
5、6才上の世代までは、
昭○通りの東にはさらわれるから子供だけで絶対に行くな、
キム○通りなんてもっての他、と言われていたそうです。
現在のパチ○○産業の中心地です。
私の頃でも「人さらい」という言葉は頻繁に耳にしました。

60年も前の話とはいえ、
そういったポテンシャルを持つ人々が現在も存在している、
ということは心しておかないといけません。


特にこの地区から出征した人たちは、何時、どれだけの人々が復員してくるのか、想像もできない状態でした。

このような中、考え出されたのが、できるだけ多くの住民が参加する「成年祭」です。

成年祭のセレモニーとして、20才の人々を紹介する「成年式」が行なわれます。「何かあったら、この人たちに助けを求めるように」という意味合いだったのです。

戦後の混乱期に、ただ単に「20才のお祝い」などと悠長なことを言っていられるでしょうか?主旨が現在のように認識されるようになったのは、何時頃からなのかは分かりません。多分、高度成長期に入ってからでしょう。


市史や新聞の記録によれば、地元選出の国会議員も参加しています。

当時は中選挙区制で、地元選挙区からは2名の議員が選出されているのですが、氏名が新聞他、記録に残っておらず、この地区を地盤とした議員のみか、選挙区からの2名かは判明していません。

このうち1名は、私の大伯父にあたります。芦田小委員会のメンバーでもあったので、発信力はあった方だと思われます。大政翼賛会県支部長であったため、のちに公職追放に見舞われてしまいますが。

ただ、この話が国会に持ち込まれたであろう、ということは容易に想像がつきます。

この後、わずか1年ほどで「成人の日」というものが制定され、
「成人式」が全国で行われるようになったのです

それ程、全国各地でこの問題に頭を痛めていたのです。


そして、残念ながら現在でも、
暴れた人たちのDNAを持った者たちが、
同じようなことをして妨害し続けている、
という構図になっているのです。



お読みいただき、ありがとうございました。



#彰義隊 #二・二六事件 #成人式




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