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「ひ・よみ」こぼれ話その2…「ひふみ」の猫ちゃんたち2

そうこうするうち、子猫たちも大きくなり、
歯が生え変わると、母猫は「シャー」といって、
子猫たちに、子別れを迫ります。

かといって、子猫たちには、すぐに居場所を見つけられる訳はなく、
母猫がどこかへ行ってしまい、子猫たちが残されました。

最初にいなくなったのは「サト」ちゃん。
台風が来る、9月初めでした。
もともと、一人、別行動をとることが多かった子です。
どこかで元気にしていると思います。
その後、2、3回見かけました。


年末頃、偶然ネット上に、「ひふみのふで」全巻の本文がアップされているのを知り、初めて全文に目を通すことになりました。

長時間読むことは不可能なので、ファイル変換して、パソコンに読み上げさせ、それを録音して何回も聞いていました。
今までの経験から、読み間違いは何のことか大体見当がつきましたが、あまりに特殊で、正しく読めないものは、全文にかけてカナに置換しました。
どうしても不明な場合のみ、目をこじ開けて本文を確認しました。

私は、今まで「太神の布告」(※1)を読んでいただけです。
10年前からは目が開かなくなって、ほとんど読んでいませんが、それまでは全部で80回ほど、声を出して読んだのは30回ぐらいでした。

※1 平成6年に購入。当時、八重洲ブックセンターでは平積みで売られていました。神保町の書泉グランデでは、思兼出版のものが売られていましたが、「地震の巻」が15000円、それ以外をまとめたものが25000円と手が出なかったので、仕方なく「言語エネルギー序説」2000円を購入して帰りました。N氏のものは初期の5冊程度を読みましたが、5行ぐらいの「ひふみのふで」本文で一冊の本を書き、新興宗教や秘密結社に詳しくなっても仕方ないので、その後一切手にしていません。

各巻の名称も初めて知り、猫たちの名前と対応している巻があるのもわかりました。
 小梅…梅の巻
 キン…黄金の巻
 ギン…白銀の巻
 クロ…黒鉄の巻
ここまでは、いろいろな場面で使われる言葉なので、ありかな、と思っていたのですが、
 サト…「ひふみのふで」全三十巻
これには一瞬、鳥肌が立ちそうになりました。

やっぱり何かあるのかな?


残った3匹は、年が明けて冬の終わりに、いなくなりました。
広い庭のある、お隣さんに半年ぐらいは、いたようです。

時々、顔を見せるのは、葉っぱを背中に背負っていた「クロ」ちゃん(※2)だけになりました。子供のころから、この子だけは、懐いてくれていました。
ただし、「オレが一番偉いんだぞ。」というタイプです。

少し居ては、数か月、行方不明になり、一段と大きくなって戻ってくる。
というパターンを繰り返しています。

※2 皆さん、最近は黒猫にも模様があるのをご存じでしょうか。
アメショーなどの、毛先と根本の色が異なる、タビー種が日本に入ってきたことにより、雑種の毛もタビーのものが多くなりました。
黒猫の場合、毛先がこげ茶色で根本が黒ということが多くなっています。
これは逆光のときに輪郭がこげ茶に見えることで分かります。
このような黒猫は強い日射の中で、模様が浮かび上がってきます。
クロちゃんの場合は普通のシマシマですが、アメショーのバタフライ柄のように大きな丸の出る猫もいます。
黒猫が近くにいる方は、是非、確認してみてください。

このクロちゃんの写真を撮ると、変な写真がよく撮れます。
デジカメも Canon PowerShot A540 というかなり古いものなので、どこかおかしくなっているんだろう、と思うのですが、電池切れが早いぐらいで、とりあえず使えるので、いまだにこれを使っています。

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大きくなったね。まだ2歳なのに、老猫の面持ちです。

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こんなだったのにね。(生後65日)

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測光方式をスポットにすると、なるらしい。
最近気づいたのですが、クロちゃんの時だけです。
バックがとんでしまったりします。
黒猫だとコントラストが強すぎるのでしょうか?
デジカメに詳しい方に教えていただきたいものです。

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一枚目とまったく同じ位置で撮った写真。
「ギンチチ」、ギンちゃんのお父さん。

やって来るのは、体調の悪い時が多いようです。
良くなると、また顔を見せなくなります。

最初は、喉の炎症(※3)。
声もかれて、食べ物も飲み込みにくいようでした。
さすがに、だいぶ弱っていたので、どうにか病院へ連れていくことができました。
病院ではキャリーに入れる直前に麻酔が切れて、手伝いの女性の手を噛んで逃亡。院内を逃げ回っていました。
帰ってきて、放すときには「大っ嫌いだ。」といって、跳んで行ってしまいました。

その後、数か月、行方不明だったので、もうだめか、と諦めていました。

※3 肥満の猫用のダイエットドライフードには、喉に炎症を起こさせて、食べ物を飲み込みにくくさせる、悪質なものがあります。
また、匂い移りのしたエサでも、喉や肝臓に症状が現われます。
以前、「カップ麺の移り香問題」がありましたが、これはすべての食品に当てはまります。このため、ほとんどの袋入りインスタント麺は5個入りの「二重包装」で売られているのです。従来の一食分ずつの販売では移り香の心配があるからです。
まして、ペットフードは「食品」扱いではなく「日用雑貨」扱いです。
基準がとても緩いのです。移り香の原因となる「日用雑貨」、洗剤やトイレットペーパー・ティッシュ、化粧品類のそばで平気で売られています。
ペットフードは、これらと同一のフロアーで売られている店で買ってはいけません。
このようなエサを、どこかで食べさせられたのだと思います。
もし、太った猫を飼っていても、絶対にペットフードでダイエットさせてはいけません。

次に現れた時には、体中傷だらけ。
「おまえさん。そんなにケンカ弱いのかい?神様がついているんじゃないの?」
ご機嫌が良ければ、抱っこぐらいはさせてくれるので、体重を計ってみると、4.8㎏。並みの猫よりは十分大きいと思います。
傷を少しずつ消毒してやったりしていました。

そんなことが二度三度。
それに、よくよく傷を調べてみると、ひっかき傷ではなく、咬み傷ばかり。

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もしかして、ケンカ相手は猫ではない?

ここから一時間も歩いていけば、タヌキが沢山いる場所もあります。
でもタヌキ相手では、ひとたまりもない、と聞いたことがあります。
一か月程前に知人に聞いたところ、「ハクビシンじゃないか」との返事。
しかし、この辺でハクビシンの話は一度も聞いたことがありません。

先日、やっとお隣に話を伺ったところ、
「タヌキかハクビシンがいる。」とのことでした。

クロちゃんは、ほかの猫を守るために、ハクビシンとケンカをしていたのでした。

ガンバレ、クロちゃん! 勇者クロちゃん!
できるだけのことは、してあげるからね。


TNR(※4)活動の方にお願いして、3日前に捕獲され、
昨日帰ってきました。小梅ちゃんやギンチチくんも一緒に。
これで、ケンカが少なくなってくれればいいのだけれど。

※4 「Trap(捕獲)、Neuter(不妊手術)、Return(元の場所に戻す)」の略。

皆、穏やかに長生きしてくれますように。



もう少し、いうこと聞きなさいよ。

いやだーーー。

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(完)

#ひふみのふで #猫 #カメラの異常 #猫のケンカ #ハクビシン


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