声援を受けること。

先日、今年も水戸黄門漫遊マラソンに出場してきた。
水戸の中心地からスタートし、ケーズデンキスタジアムや偕楽園、千波湖などをめぐるコース。今年は台風による水害で水戸市内、周辺も被害が出た中で、開催できるか心配したが、無事に開催。開催に尽力して頂いた大会関係者には本当に感謝している。
この水戸黄門漫遊マラソンの大きな魅力の一つは沿道からの応援。コース沿いにお住まいの方、店舗の方、給水などのエイドステーションと、たくさんの方がランナーを後押ししてくださる。
私がマラソン大会に出場する一つの理由に沿道からの応援があるが、この水戸の応援は本当に素晴らしい。今年も台風被害があった中、たくさんの方が応援して下さった。

知らない誰かから、声援を受けたり、ハイタッチをしたり。走ることで喜んでもらえる。
有名人でも何でもない私にとっての非日常がマラソン大会にはある。

今年の水戸での目標は沿道との交流を楽しむこともあったが、サブ4、自己ベスト更新としてレースに臨み、30キロ位までは想定していたペースで走れていたのだが、以後足が重たく感じ、35キロ地点で足が攣ってしまい、走る、歩くの繰り返しでゴールを目指し、サブ4も自己ベストも達成することはできなかった。

正直35キロからのラスト7キロはちょっと走るたびに下肢の至る所が攣りそうになってしまい歩いてばかりいてしまったのだが、そんな時でも沿道のみなさんがへばってカッコ悪い私に、声援を送ってくださる。
トンネルの中では声援が反響されて何倍にも膨れ上がり、そしてみんなハイタッチを求めてくる。
足の釣りや疲労もあったけれど、その応援に背中を押してもらった。
その応援に応えようとペースはあげられなくても走り続けた。
なぜ走り続けられたのかと言われれば、私にだけではないが、私を含めたランナーに応援の声が届いていたからだ。もちろんそこには、応援してくれる人たちにカッコ悪いところは見せられない、見せたくないと言った、思いもあったと思う。

そして、
その応援を受け、走りながら、
応援してもらえること、声援を受けることって、本当に最後の力を振り絞って頑張る力になるんだな、って、
そんなことを思った。

私はマラソン大会は応援しに行くよりも出場する側でいることが多いし、たまにサッカーを見に出掛けた時も声援を送るよりは、静かに戦況を見つめていることが多い。
ラグビーのワールドカップもテレビの前で大騒ぎをするわけでもなく見ている。
応援ももちろんしているつもりだが、興味があって、好きだから見ている、と言う側面の方が強い。
それでも姿が見えるだけでも選手を後押しする力の一つになっているのかも知れない。

11月は地元のサッカーチームが一つ節目となる大きな大会に臨む。
遠いところでの試合だが、同じ日程で今住んでいるところよりは幾分試合会場に近いところに行く用事もあるし、用事とは重ならないので、その気になれば試合は見に行ける。
大きな声を出して声援を送る恥ずかしさはあるが、地元チームの応援に行ってこよう。


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