Official髭男dismというバンド

彼らとの出会いはaikoと秦基博の対談ラジオ番組で、aikoがニューカマーバンドとして紹介していたことだった。バンド名も曲名も聞き取れなかったが、イントロを聴いた瞬間好きになっていた。いわゆるひとめぼれ。(後に知ったが彼ら自身もaikoの大ファンらしい)

番組終了後、紹介された曲をYouTubeで検索。「SWEET TWEET」という曲で、リンクから他の曲も聴いていたら、次の日には当時発売されていた唯一のミニアルバム「ラブとピースは君の中」を注文していた。

ミニアルバムに収録されていたのは8曲。しかし、全ての曲がポップでキャッチーであり、聴く側を飽きさせない。その後2枚目のミニアルバム「MAN IN THE MIRROR」が発売され、一度ライブに行ってみたいと思った私は国内では髭男初のワンマンライブで彼らの地元でもある松江canovaでのライブに行った。

ライブ序盤「parade」という楽曲のラスト『それじゃ夢の中へ』という歌詞で完全に彼らの夢の中へと引き込まれた。その後、最後までワクワクさせて楽しいライブを繰り広げた。

夢中になった私はそれから数十回と彼らのライブに足を運んだ。少しずつ会場も大きくなり、2017年には島根県民会館中ホールでのライブを行った。その時のMCでギター小笹大輔が珍しく熱い思いを口にしていた。『大きくなって今度は大ホールでライブがしたい。国民的バンドになるために紅白出場を目指す。』

そんな彼らが2019年2月2日島根県民会館大ホールでライブをした。ライブの度にこれまでの最高記録を更新していく彼らだが、この日のライブは格別だった。初めてライブに行ったあの日からの記憶が蘇る。

「SWEET TWEET」のサビで満員の客席が手を振り、作り出す景色。着実にバンドが大きくなってきた証拠だが、数年前には想像できなかった。本編最後の曲となった「Stand By You」では「今日 島根で歌えたことが一番誇らしい」という歌詞変えの後、クライマックスでは客席も含めた全員での大合唱。アンコールでのラスト曲「異端なスター」のアウトロを4人が集まって演奏する姿。ほんとに彼ららしいライブだったし、またも過去最高のライブになった。

今年7月には武道館ライブも開催。サブサクでは上位を占めるなどステップアップ。いずれ紅白に出場できる日も来るのだろう。武道館に掲げてあった国旗を背負うような国民的バンドになるというのも、本当に夢ではないのだろうなと感じさせてくれた。

これからも彼らの夢の中で夢を見続けていくのだろう。


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