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新著に寄せて。。。ずっと書きたかった女性の権利の本


大変幸運なことですが、これまで何度か本を書く機会がありました。
でも女性の権利について単著で新書を書くということがなかなかできませんでした。
「人権について本を書きませんか?」というお誘いを受けて本を書いたことがあります。

それは岩波ジュニア新書の「人権は国境を越えて」

今でも抱きしめたくなるような、自分でも信じられないくらい大好きな本です。

その後しばらくしてある出版社から「大人向けの人権の新書が書きませんか」という話を頂いてとても嬉しかったんですが、

どうしても女性の権利は後回しにされてしまう。

高齢者の権利からまず書いてほしいと言われてしまう。大事なことですけれども私の専門ではありません。

高齢者の次は子どもの権利。若者の権利についてもあまり関心を持ってもらえなかったみたい。もちろん、担当じゃなくて上の人の反応ですね。

思い切って女性の権利を中心に企画書を出してみたけれども、結局 企画は実現せず。

なんでだろうなんでだろう。。ずっと思っていたんですが、

出版業界は本当に男社会で、年齢の高い男性が決定権を持っているので、女性の権利を中心に書く新書というのはほとんどなかったそうです。新書の読者も高齢の男性が多くてそこをターゲットにマーケティングをしないといけないと。。。

ちょっとびっくりな話ですよね。。。

そんなこんなで諦めかけてたのですけれども、2017年に始まった

#MeToo運動 を受けて、やっぱり書きたい、書かなきゃ!という気持ちが芽生えてきました。

どこからも頼まれてないけれども、これは企画書を自分で作って売り込みに行こうかしら?柄にもなくそんなことを考えていた矢先、

ディリカバリー21の干場社長が突然、事務所を訪問してくださって、急転直下、本を書くことが決まりました。

それがこの

なぜ、それが無罪なのか?!という本なんですね。

やっぱり経営のトップである社長が女性だからこそできることなんだろうなと思いました。本当に感謝です。
ようやく自分の言葉で女性としての想いを語れる、女性たちの思いを代弁できる、とても嬉しいことです。

女性に生まれてきて悔しかったこと、いつも差別されてるなって言う感覚、自分が差別の対象じゃないとしても自分と同じ属性である女性たちがいわれのない差別を受けていることに対する憤り、女性の権利について語ると、取るに足らないことだと馬鹿にしたり、退屈そうにしたり、理解あるよと余裕の姿勢を示す男性たちに失望してきたこと、声をあげた女性に対する心無いバッシングや揶揄。。そしてその延長線にある性暴力被害。
とても生きづらい日本社会、その中でも声を上げた勇気のある女性たちへの限りない尊敬と共感。。そんなことも綴ってみました。よろしかったらぜひ手に取ってください。

この本に綴った様々な耐え難い理不尽。。
私たち女性はこの先どれだけの長い間こんな理不尽に耐え続けなければならないのでしょう。そんな事はもうこの今の時代で終わりにしたい。
#MeToo  そして私を感動させた  #フラワーデモ 

せっかくみんなが勇気を出して声をあげたのだから、この機会に是非社会を、制度を変えていきたいなと思います。一緒に変えていきましょう。

そしてそれは男性にとっても生きやすい社会だと思います(本書の最後の方で力説!)。

そんな思いをこの本に託しました。8月13日に発売です。

是非読んでいただけると嬉しいです。女性の権利を唱える新書は売れない、という既成概念を破り、カルチャーも変わるきっかけになればと思います。


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