『たいようのおなら』

人間は歳をとるにつれて
初めて体験することが減っていき
新鮮な感動を覚えることが少なくなります。

子供の頃のように
物事を純粋な曇りのない目で見ることは
大人にとっては難しいことです。

『たいようのおなら』という詩集があります。
     ↓

子供たちの感性溢れる言葉で綴られた詩が収録されています。
この詩集のタイトルになった「たいようのおなら」という詩は
7才の女の子が綴ったインパクトのある詩です。

故・市原悦子さんは、味わい深い語り口で親しまれた女優ですが
テレビ番組でこの詩集を朗読したことがあり、話題になりました。

歌手の矢野顕子さんは、この詩集に収録されている幾つかの詩に
曲をつけて歌っています。

子供たちの純粋な曇りのない目で見た世界が
この詩集の中に広がっていて
子供の頃の純真無垢な心を思い出させてくれます。

子供たちの詩は、読んでいて心がほっこりして癒されます。

2つの詩「たいようのおなら」、「かげ」を紹介します。

「たいようのおなら」
たいようがおならをしたので
ちきゅうがふっとびました
つきもふっとんだ
星もふっとんだ
なにもかもふっとんだ
でもうちゅうじんはいきていたので
おそうしきをはじめた

「かげ」
ゆうがた おかあさんといちばへいった
かげがふたつできた
ぼくは おかあさんのかげだけ
ふまないであるいた
だって おかあさんがだいじだから
かげまでふまないんだ 

この詩集を開くと、時間がゆっくり流れるように感じます。

(収集したマッチ箱より)ブックマッチ(book match)


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