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福澤諭吉×TK工房 仮想対談(全13話)

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先日、「もしも福沢諭吉が関西弁で学問のすすめを書いたら「学問しぃや」」を執筆している時に、もっとTK工房節を炸裂して、オモロくコンパクトにまとめれないか?という思いが強くなり、こ… もっと読む
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2017年12月の記事一覧

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑬国防について

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑬国防について

TK「先生、過去12回、一カ月以上続いた対談でしたが、今回が最後になります。」

先生「なんやかんやあっという間やったな」

TK「最後にふさわしいかどうかわかりませんが、シリアスな話題をとりあげましょう」

残念ながら、この国の国民は主人と客の二種類に分かれてんねん。千人の智者は主人になって好きなようにこの国を支配してるし、その他のやつらは全員何も知らんお客さんやねん。お客さんはお客さんやから、

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑫生活保護に物申す

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑫生活保護に物申す

TK「先生、今日は生活保護についての先生の持論を見ていきましょうか」

世の中では、「貧乏救済」とか言うて、その相手の人物の良否を問わず、その貧乏の原因を考えず、ただ貧乏な有様を見て、食糧や金を援助することがある。身寄りがなくて頼る相手がおらんやつやったら、もっともな援助て言えるけど、五升の米をもらったら、三升を酒にして、飲んでまうやつもおんねん。禁酒の指図も出来ひんのに米を与えるんは、指図が行き

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑪クソリプたれる奴らに物申す

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑪クソリプたれる奴らに物申す

TK「それじゃあ、今日は、現代日本人に巣食う、一番厄介な現象について見ていきましょか」

驕りと勇敢さ、粗野と率直、頑固と真面目さ、お調子者と機敏さはペアになっているものであって、どれもみな場面と、程度と、方向性によって、欠点ともなるし、美点にもなるんや。

ただ一つ、そもそもの働きにおいて完全に欠点一色で、どんな場面でもどんな方向性でも、欠点中の欠点といえるのは怨望や。怨望は働き方が陰険で、進ん

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑩校則で髪の色を黒くさせるとかアホすぎるやろ

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑩校則で髪の色を黒くさせるとかアホすぎるやろ

TK「今回は、現代でもホットな学校の風紀のお話を見ていきましょう」

今、日本で学校を評価する時に、「あの学校の風紀はこうや。向こうの学校の取り締まりぶりはああや。」とかいうて、世間の保護者はただこの風紀と取り締まりのことばっかり気にしてんねん。

そもそも、風紀取り締まりて何のこと言うてるんや。校則が厳しくて、生徒が堕落することを防ぐのに取り締まりが行き届いてることを言うてるんやろ。

こんなん

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福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑨現在はまさにチャンス

福澤諭吉×TK工房 仮想対談⑨現在はまさにチャンス

TK「先生、今日は激動の時代にふさわしい箇所を見ましょか」

昔から能力のある人間には、心身を労して世の中のために事をなす者が少なくなかった。今こうした人物の心中を想像してみても、彼らが衣食住を満たしたくらいで満足する人間には到底思われへん。社会的な義務を重んじて、高い理想持ってたやろな。
今の学生は、これらの人物より文明の遺産を受けて、まさしく進歩の最前線におるねんから、その進化に限界を作ったら

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