DMM英会話で、最近またフィリピン人講師と色々議論してみたので、その内容を書いてみる(過去記事はこちら)


コロナ感染者が激増中のフィリピン

そのこともあって、ドゥテルテ大統領の求心力が落ちてきているという噂を聞いたので

ドゥテルテ大統領についてどう思うかという質問をぶつけてみた

マニラ出身の30代男性は、大統領を支持しないと言う

彼「ドゥテルテはやる事が極端やねん」

私「極端やけど、しっかり実績出してるやん。特に治安回復に関する貢献度は歴代大統領の中で一番ちゃうの？」

彼「治安？」

私「うん、特にフィリピンで最重要課題と言ってもいい、麻薬絡みの犯罪は激減したやろ？
治安回復したおかげで、安心してタクシーを利用できるようになったていう女性に何人もあったで。昔はタクシードライバーによるレイプも横行してたらしいやん」

彼「治安良くしたって言うても、ただ殺しまくってるだけやん。司法手続きを完全無視して、とにかく殺しまくってるだけ。こんなん評価したらあかんやろ」

私「でも、それで実際に治安回復してるし、麻薬常習者や売人も、自ら自首して刑務所いっぱいになったって話やん」

彼「麻薬絡みの犯罪って、ほとんど未成年なん知ってる？」

私「いや、それは知らんかった」

彼「しかも、極貧地域の。彼らにさ、人生の選択肢があったと思うか？」

私「、、、」

彼「そりゃ、犯罪に手を染めたら悪いよ。麻薬絡みで殺人なんてのもしょっちゅうや。でも、全部殺したらええやん、って話とは違うやろ。根本的な解決になってへん」

私「たしかにそう言われるとそうやわな」

彼「俺はもっと教育とか根本的な解決に力を入れなあかんと思うよ」


たしかに、そういう事情までは知らんかったな

次にダバオ出身の女性20代にも同じ質問をぶつけてみた

彼女「確かに、コロナ対応でミスってんのはわかるよ。でもさ、人間完璧じゃないやん。それだけで批判するのはおかしない？そもそもコロナだって、彼が悪いんじゃないし、世界中同じように食らってるわけやん。」

私「せなや」

彼女「私は、変わらず彼を支持するよ」

私「それはやっぱり今までの功績からよね？特にダバオ出身なら、彼のダバオ市長時代からの恩恵も被ってるやろし」

彼女「そうそう！めちゃくちゃ良くしてくれたんやで！基本ミンダナオ島(ダバオ市がある南部の島)って、マニラとかと比べてさ、やっぱり治安悪いし、テロリストとかもいるしで、イメージめちゃくちゃ悪かったんよ」

私「ふむふむ」

彼女「それをさ、彼はめちゃくちゃ改善したんやで。ダバオ市なんか、フィリピンで一番安全と言われるくらいにまでなった」

私「ですよね。でもさ、フィリピン人の中でも、人権の視点から、彼のクリーンアップ作戦を批判してる人もいるよね。麻薬絡みでドゥテルテに殺されまくったのって、ほとんど未成年なんやて？しかも貧困層の」

彼女「いや、それはそうやけど、そんなんそもそも犯罪に手を染めるほうが悪いやん。言うとくけど、私も貧乏な家の子供やったし、それでも努力して奨学金借りて、大学まで出たんやで。犯罪なんかしてへん。貧困を理由に言い訳するのはどうかと思う」

私「気持ちはめっちゃわかるで。うちも決して裕福な家庭じゃなかったし、俺も頑張って勉強して、奨学金で大学まで出た。今も、平均よりは上の会社に勤めてるし、それなりの金も貰ってる。だから、若い時は全部自分の努力のおかげやと思ってた」

彼女「せやろ！？努力のおかげやし！他の奴らは自分に甘くて怠けただけやん」

私「と、思ってたんやけどさ。最近は、単純にラッキーやっただけやなって思うようになった」

彼女「どういうこと？」

私「努力出来る環境にいただけやなって。だって親から、学校行かずに働いて家に金入れろとも言われへんかったし、自分で決めさえしたら、何とでもなる恵まれた環境やったなと。だって、小学校さえ行かせて貰われへんような家もあるわけやん。学校なんか行かんでええって、親に言われて、それに反抗して学校行けるコなんておる？」

彼女「、、、」

私「そういう根本的な解決のために教育に力を入れて、貧困層をサポートするとか、そういうこともやらずに殺しまくるのは確かに問題あるかなと」

彼女「勘違いしてるみたいやけど、ドゥテルテ大統領、貧困層へのサポートもしっかりしてるで。教育も。でもさ、それすら利用もせずに文句ばっかり言うてるんやで。やっぱり、本人の意志の問題やと私は思う」


うーん、難しい問題ですよね

彼女が言ってることも間違ってるわけではないし

でも、やっぱり本人の努力ではどうにもならんレベルの貧困って日本にもあるし、フィリピンなら余計に凄いと思うねん

それを自己責任だと言い切るのはなぁ


犠牲になってる子供たちのことを思うと辛いわ

ちなみに、ドゥテルテ大統領は自身が子供の頃は相当荒れてて、喧嘩に明け暮れる毎日を過ごし、16歳で人を殺してるらしい。彼も出自はなかなか大変やったんやろか。
ダバオ市長時代には、マフィアが人質をとって立て篭もった時に、一人丸腰でアジトに入っていって交渉したという伝説もある模様。
なかなかの変態(いい意味で)であるこは間違いない。

※上記情報の裏どりはしてませんので、悪しからず。是非ご自身で調べたり、フィリピン人にインタビューしてみてください