見出し画像

実家が太くて炎上した話

下記のツイートがバズったらしく、やたらと引用リツイートをTLで目にした


殆どの反応が、妬み嫉みが激しく「何の苦労も知らん金持ちの娘が、寝ぼけたことぬかしてる」みたいな内容だったので

実際どんなこと言うてたのかなと動画を見てみたら、まぁ悪意のある切り抜きだったことがわかる

個人的にこの動画は非常に良い議論してるなと思ったので、まだ見てない人は是非見てほしい。

彼女はピュアさゆえに、「経験」が何を指してるか、それを履歴書にどう書くのかを具体的に詳細に言語化しきれていない部分はあったが、

彼女の言いたい事としては、金のかかる学歴に偏重して人を評価するのではなく、その個人個人がどういう人生を歩んできて、どんな学びをしてきたのかにもっと注目すべきということ。

例えばそれは海外でこんな経験しましたなんていうキラキラしたものでは当然無く、学校で虐められたという事でも良い。そこからどう学んだのかを履歴書に書いたらいいじゃないかというピュアなものだ。実際に彼女は虐められた経験を履歴書に書いたらしい。

しかし彼女の思いとは裏腹に、それを聞いて採用する側の判断は非常に難しく、結局実態としては、企業から評価を受けやすい親の金で買った経験をひっさげてくる富裕層の子達の争いになっているという海外の事例もあがっていた

まぁ、こんなふうに想定してたことと逆のことが起こってしまうのはよくあることで、それを受けてじゃあどうすべきかという話をどんどんして精錬させていけば良いと思うわけで

悪意ある切り取りツイートだけ見て、お前は恵まれてるからだの、親のおかげで良い経験が出来てるだけだのと、脊椎反射的に罵詈雑言を浴びせるような社会は大変好ましくない

まずは実際にどんな話をしてたのか確認しようぜ!!!

どうせ暇やろ!?(笑)←暇人なので見ました

で、この動画の中でこんな主張をしてる人がいた



これ見ただけじゃ1mmも理解できないわけですが、その心を聞いてみると非常に良いことを言っている

乱暴にまとめると、この世の成功者は努力したのもあるけど須く運が良かっただけだから、それを理解するように学校でも教育すべきだし、それに感謝して、運が悪かった人達に少しでも還元するような社会にしていこうぜ

ということである

ええこと言うてる


これは、共産主義などということでは決してない


資本主義である日本社会においては、しばしば、「貧困層は努力してないから今の現状があるだけで、自分の人生のツケを社会に責任転嫁してるだけ」のような意見が賞賛を浴びている

続けて、「だって、私は決して恵まれた環境ではなかったけど、努力して下層社会を抜け出したもん!」という言う事が多い

こういうのを見るたびに、「ああ、そうか。この人は大変に運が良かったんだな。結構じゃないか。その運に感謝して、道を踏み外さんようにな!」と思うだけである


私も、この世は100%運の世界であると思っている

もうそれは持って生まれた運である

努力はその上に成り立っているので、運が悪いと努力すらさせて貰えない、環境が許さない、
というか努力という概念すら理解できない環境ということもある

「で、それ言うて何の意味があんの?君の状況が何か変わるの?結局はどこまで行っても自分の人生は自己責任でしかないだろうが」とツッコミが入りそうだが

私も「成功してる人は運が良いだけ、貧困にあえいでる人は運が悪いだけ、だからあなたのせいじゃないし、努力しなくて良い」なんてことを言うつもりは毛頭ない

私が言いたいのは

「人生は100%運だが、持ってるカードで勝負するしかないゲームである。ゲームを楽しむためには配られたカードにケチをつけて降りてしまう
か、頭を使って、勝負するかはあなた次第です。別にどっちが正しいとかないけど、後者の方がおもろくない?」

ということである

まずは運が悪い事を素直を受け入れる事

運が良かった人をいちいち妬まない

そこから何が出来るかを模索することが大事である

で、運が良かった人は

「今回運が良くてよかったけど、たまたま運が悪かったやつもまた挑戦できるように、ちょっと何か還元しようかな」

という、めっちゃええやつな考え方を身につけたら、世界は楽しくなるやん?ということである


最後に

動画の中に「貧困の連鎖」というワードが出てきたが

私の一族の例を上げると


私の両祖母は小学校もろくに行かず幼少期から働き

両親は高卒

私を含む4人兄弟は、街には当時ホームレスが溢れ、近所の公園が難民キャンプさながらとなり、目の前で自分のチャリが盗まれそうになる、なんとも愛くるしい西成に生まれ育ったが

全員そこそこの大学卒となり

現在は准教授や教師、メガバンクや商社に就職し

いわゆる貧困の連鎖からは抜け出す事が出来た

これは本人達の努力ももちろんあるが

この両親のもとに生まれたという幸運が成せるワザである

両親は「子供達にだけは自分達と同じ思いをさせたくない」という強い信念があり

誰にでもできる儲けの少ないしんどい仕事について

朝から晩まで馬車馬のように働きながら子供4人にとにかく教育を受けさせた

立ち上げた零細稼業では一時期、借金1億円にまで膨れ上がるほどだった

世間で言うところの「親ガチャ」を外した両親が

身を粉にして子供に全振りをしくれたおかげで、子供達は努力が出来たし、それが身を結んだのである

ひとえに運が良かった

ある時、母親に子供の頃のエピソードを聞いた

決して裕福ではない家に生まれた母親は

7歳の頃に、近所に住む裕福な友達を羨ましく思い

自分の母親(私のお婆ちゃん)に

「私もお金持ちの家に生まれたかった」

と、ぼやいたらしい

すると顔色一つ変えずに返ってきた言葉が

「それがお前の持って生まれた運やから、しゃあない」


な、なんですと!?

耳を疑う言葉だが


7歳だったにも関わらず、母親はこの時、そういうもんか、と妙に納得したらしい

お婆ちゃんは、人の悪口や妬み嫉み、愚痴は決して口にせず、一方で自分が出来ることには一切手を抜かずに、一生懸命誠実に生きる人だったらしい

おそらくこの「持って生まれたカードで勝負する」ということを体現していたお婆ちゃんがいて

その影響を受けた母ちゃんがいて

我々世代へと繋がっている

私の子供達はどういう世界が見えていて

今後どういう世界にしていくのかには、非常に興味があるし、同時に私にはその責任がある


まぁ、まずは学問しぃや

#学問しぃや

サポートいただいたお金は、こんな僕を育ててくれた母ちゃんに還元したいと思います。