見出し画像

キャバ嫌いがオンラインキャバクラを体験してみた

コロナ自粛のせいで外に出れなくなり、その代わりにオンラインでのあれこれが活況になってますね

仕事はもちろんのこと

飲み会なんかもオンライン飲み会が流行りまくってます

僕自身も10回くらいやってますが、気楽で良いもんです

さて、そんな中、先日Twitterで、知らないアカウントからDMが来てました

確認してみると、オンラインキャバクラのアカウントで

なんと、無料体験してTwitterなどでシェアしてくれないか?というもの

たまにこういう依頼が来ますが、もちろん気が乗らないものや、自分にメリットが無いものは断ってます

で、今回のオファーは、高級オンラインキャバクラを1時間無料で体験出来る、というのがメリット

で、残念ながら、僕はキャバクラが嫌い、というか苦手でして(笑)

この特典は全く僕にとってメリット無いんすよね

なので、普通ならお断り案件なんですけど

まぁ、やはり最先端のサービスには触れときたいじゃないすか

普段、後輩達に偉そうに、新しいサービスはすぐに使ってみるように、みたいな事言うてるわけですから

ということで、体験しとかないとな

でも、これホンマにオンラインキャバクラなの?

怪しい詐欺業者で、個人情報抜かれるとかやったら、笑われへんなと思いまして

リンクのHPを見に行くことに

ふむふむ、ちゃんとしたホームページがある

まぁ、でも詐欺サイトも、当然これくらい余裕でありますからね

概要や料金システムなどもチェック

すると、女の子にはランクが4つ
あるようです

一番下だと3,000円/hで、一番上はミニマム9,000円/hからとな

まぁ、普通にキャバクラ行くこと考えたら、安いわな

で、さらにスクロールするとTwitterのはめ込み画像が


マ、マルコぉぉ!!

フォロワー40,000弱のインフルエンサーが既に体験しとるがな!(笑)

まぁ、ほな大丈夫か(←カモになり易い思考)

ということで、詳細の条件を質問したところ、返信が来た


やっぱり報酬はないのね

でも、TwitterでのシェアくらいでもOK、且つガチのレビューでOKとのことだったので、気は楽だわ

この無料体験も相手の女の子のランク次第で、いくらぶんが無料になってるか変わるんやな、などと貧乏根性丸出しな思考を回転させる

で、このオンラインキャバクラ、実務の面で利用までの流れを確認したところ

LINEで店のアカウントを追加し、女の子を予約

店側から事前にLINEにより請求が来るので、LINE Payで前払いを済ませると、開始時間の5分前にzoomのリンクがLINEで送られてくるので、そこに入室すれば女の子が待っているとのこと

ふむふむ、明朗じゃないか

事前にスクショなどはOKか?とスタッフに確認したところ「女の子次第です」ということだったので、まぁ、本人に聞けばええかと

そして、開始5分前にLINEでzoomのリンクが来た

早速リンクをクリックして入室すると、「せりな」という女の子が待機していた


おー、バーチャル背景で、店を演出してるのね

まず事前の確認として、今日のことを聞いてるか?と質問すると、スクショがOKかどうかという質問はされたが、それ以外の情報は教えて貰ってないのとのこと(笑)

なるほど(笑)

ということで、いきさつを説明して、ほぼTK工房独占インタビューのような、オンラインキャバクラがスタート

「せりな」さんに答えて貰っただけなので、もしかするとお店の見解と違う点もあるかもしれないが

この店舗は、とある実店舗が昨今の事情を踏まえてオンライン版を出したという形ではなく

業界内で発案者が、全国、地域に関係なく、自粛しているキャバ嬢に声をかけて、オンラインのプラットフォーム店舗を作ったとのこと

なので、ここで働くキャバ嬢は、実店舗も違えば住んでる都道府県も違うらしい

ちなみに、このFinancierは、オンラインキャバクラ事業の中で高級店としての位置付けを狙っているらしく、ランクが高いキャストに関してはそれなりの容姿と、実店舗の地域などを査定して決めてるんたとか

つまり、銀座で働いてるコと、田舎の店舗で働いてるコでは、それだけでランクが違ってくるということやな

ふむふむ

せりなさんは、キャバが本業なので、店が閉まってる今、モロに食らってるそうだ

まぁ、店舗のオーナーの方がその100倍食らってんねやろなと思いつつ、この自粛でモロにダメージ食らう事業は大変やなぁ、と

客層は誰なのか?実店舗のお客さんも利用してるの?

「いや、実店舗のお客様は、基本キャバクラという店内で味わえる雰囲気も引っくるめて好きなので、逆にこのオンラインキャバクラには来てくれないです。何でそんなとこ行かなあかんねん、と」

でしょうね(笑)

じゃあ、誰がターゲットなん?どういう人にオススメ?

「うーん、実店舗に興味あるものの、行く勇気がない人とか、地方に住んでて都内のキャバ嬢に興味があるけど物理的に行けない人、後はお酒が苦手な人、1:1で落ち着いて話したい人かなぁ」

なるほどねぇ

そうだろうね

そうなると、もはやキャバクラではないけどな

その後は、普通のキャバクラのように下ネタ含め、当たり障りのない楽しい会話をして、終了

終わる時は時間になったら、ユーザー側が自ら退出して終わるという仕組みでした。

さて、キャバクラ嫌いの私が言うのも何ですが、率直な感想を述べると

「個人的には面白い取り組みだとは思ったが、これはキャバクラではない」です。

まず、この未曾有の危機の中、とりあえずやれる事を走りながらでも、とにかくやるという店舗責任者のスタンスは個人的には、凄く好き

ビジネスマンとは、かくありたいものです

大企業のサラリーマンなんか見てると、たいそうな役職ついてる人間でも、死ぬほど石橋叩いて、最終的に叩き壊して渡らないという、無能な人がゴロゴロいますからね

このトライ&エラーでとにかく走り出す精神は本当に重要です

で、肝のサービスとしてどうだったのか?ですが

前述の通り、これはまずキャバクラではない。

名前は似てますが良くも悪くも全く別物ですね。

まず実店舗の既存ユーザーが求めるものはここには無いです。

思うに、キャバクラとは、現実世界で夢を見させて貰える場所、なんなら少しくらいのスキンシップもあり、しかも、もしかしたら夢で終わらずにワンチャンあるかもしれないというドキドキがある場所だと思うんですね

で、それがまず無いんです。そもそもオンラインやし。

スキンシップもクソもない。

発展なんてあるはずない。

だって、コロナで外出禁止やし。

そして、これもメチャデカイですが、お酒がない。というか、酒の席じゃない。

もちろん、お互いが各々酒を飲めばええんですが、実店舗ユーザーは単純に酒が飲みたいわけじゃないからね

一つのテーブル囲んで、可愛い女の子と酒が飲みたいわけで

「酒飲まないの?」

とか

「飲むねぇ。ええやん」

とか

「もう酔うてるやろ?」

みたいな、酒の席のアホなやり取り

無いからね

何がオモロイねん

という、実店舗ユーザーの気持ちはわかる

※再掲しますが、TK工房はキャバクラ嫌いで自分で行ったことはありません

で、一方で、実店舗にはない良さももちろんあり

・気に入った女の子と邪魔も入らず、二人きりでガッツリお話が出来る

・酒が苦手な人でも問題ない

・女の子のお願いを断れず、ズルズル課金されるような仕組みもない

・どれだけ遠方でも自宅から参加出来る

と、私が思いつくのはこれくらい

で、これって、別に既存の実店舗ユーザーにとっては、まるでメリットじゃないよね。

となると、このオンラインキャバクラのターゲットは、まるで違う層になるわけです。

せりなさんが言ってたように

・実店舗に興味あるものの、行く勇気がない人
・地方に住んでて都内のキャバ嬢に興味があるけど物理的に行けない人
・お酒が苦手な人
・1:1で落ち着いて話したい人

という、実店舗ユーザーには普通ならないような人達

個人的には上記の人は、昨今の事情柄、どうせ暇やろうし、一回くらいは経験としてやってみたら?と思います

が、この人たちをこれキッカケに実店舗に誘導するのは無理があるかなと

そもそもクラスタが違うし

だとすると、この人達向けに特化したサービスにしないとこのビジネスは成り立たないですよね

料金もキャバクラと比較したら、めちゃくちゃ安いですけど、キャバクラではない以上、この値段設定は個人的には高いですね。

出して、1時間3,000円かな

エロを求めるなら、すでにオンラインで他にあるし、現役キャバ嬢を使って、そこに切り込むのは無理がある

なので、運営側が取る選択肢は2つ

1.実店舗の良さを最大限出せる仕組みにする

2.全く違うサービスにする

1.実店舗の良さを出すってのは、かなり無理筋ですが、オンライン飲み会感をもっと出せば良いのかなと

つまり、キャバ嬢:客=1:1より、せめて1:2〜3か、2:2などの複数参加によって、飲みの場の雰囲気を醸成する

オンラインだと、この手のサービスは参加者トータルで最大4人がベストかな。

後は、難しいけど投げ銭みたいな機能とキャバ嬢へのお酒提供が連動すると、実店舗の課金スキームに近くはなるんかね?
知らんけど

2.全く違うサービスにする
もうね、全然ちゃうことをする。

・現役キャバ嬢のお悩み相談室

もはやカウンセリング的なやつやな

ターゲットは、キャバ嬢を落としたい煩悩多き男だったり

キャバ嬢としての悩みを利害関係のない他のキャバ嬢に聞いてほしいキャバ嬢

変化球でいくと

キャバ嬢とオンラインゲームを一緒にやりたいゲーマー

おらんか(笑)

うーん、なんか色々考えてみたけど、どれも無理ゲーやな

これで事業性出せる気がせえへん

どうやって課金させるかが命やと思うんやけど、キャバの付加価値って実店舗による現地現物が不可欠やからなぁ

オンラインでも、ARやVRを駆使して、そこにおるかの様にすれば良いんじゃないか?みたいな意見もあるやろけど、それならもはや相手が実在するキャバ嬢である必要がないからね

とまぁ、お店側が期待してたレビューでは、まるで無い感じの仕上がりになってしまいましたが、なんせガチが売りのTK工房ですし、それも承知頂いた上でのオファーなので、ご容赦頂けるかと。

まぁ、僕から言えることは、皆さんももし暇なら、経験として一回は体験するのは良いんじゃない?というのが、本音の感想かな。


ちなみにキャバ嬢というと、福澤諭吉が学生時代に、キャバキチだった手塚良庵(手塚治虫の曽祖父)をキャバ嬢の偽手紙でハメた実話が収録されてる本が出ました

もしも福澤諭吉が関西弁で福翁自伝を書いたら「わし、こんなんやで」


是非皆さん在宅の暇つぶしに読んでくださいねー

サポートいただいたお金は、こんな僕を育ててくれた母ちゃんに還元したいと思います。