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ガストバーナー危険浪漫譚 / 2023.12.02 MAGICツアーワンマン編(池袋Adm)

ヘッダー写真(大川茉莉 X@MariOokawa)

[1]みんな生かされ生きているわ
 ライブのためにバンドもお客さんもライブハウスの人達も、みんな予定を空けて当日を楽しみにして、その日のために労働をして、根回しをして、他の予定を済ませたり後回しにして、集まってふざけあって、もうすごい、気持ちが追いつかなくなって、なんて尊いんだろう!と思っていました。そうなると「ありがとう!本当に!!」という言葉しか出てきません。
 なんだか僕達ガストバーナーもお客さんも、お互いにずっと「楽しい」という感情を投げ合っては増幅しているような気がして、純度の高い空間で幸せでした。僕達が楽しければお客さんも楽しい、お客さんも楽しければ僕達も楽しい。だからライブは辞められないって感じです。
 本当に何度でも言いますが、お客さんに、ライブに、メンバーに助けられている日々です。ワンマンはそういった念をダイレクトに感じる日で、人生を彷徨い続けている僕をなんだか肯定してくれている気持ちになります。

[2]瞬き捨てる
 今年を漢字一文字で表すなら、という話題を東京行きの車の中でしていました。僕らは結局角度を変えて人生の話ばかりしています。
 僕は「瞬」でした。今年も瞬くようにすぎたというよりかは、自分自身が瞬いていました。1ヶ月前の自分はもう自分じゃないよ、と思うくらい頻繁にアップデートが繰り返され、自分の内面の変化に自分自身ついていくのが必死だったように思います。
 まだ12月が始まったばかりなのにもう来年の漢字を一文字で表すなら、という話も車内でしていました。僕は「積」と答えたけれど、よくよく考え直してみると「積」ではなく、「捨」でした。
 「捨」は案外ポジティブな概念で「喜捨」にもたどり着きますし、僕が普段からずっと考えている「捨てなければ前に進めない」という邪な心をいかに整理するか、という考えにも繋がります。
 色々捨てて、身軽になって、澄んだ気持ちで楽しく来年もバンドやりたいですね。といってもまだ今年ライブありますので、燃やし尽くしますね。

(写真:大川茉莉)

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