(ヘッダー画像：PHOTO by イノコシゼンタ)

［1］
　朝から名古屋の街を1時間かけて歩いて体を起こしていた。歩道は大阪の倍くらい広い。大阪住まいからみてサカスプというイベントはずっと掴みどころがなかっのですが、ガストバーナーで出演させてもらえるようになってから、ようやく中の人の顔が分かって色が出てきたように思います。
　サーキットイベントはいつも、嵐のように全てが過ぎ去ってしまう。僕達のライブも嵐の如く過ぎ去ってしまった。慌ただしい空間の中でどれだけ大きく爆発できるかは、事前に心の中に火薬をどれだけ詰め込んでおけるかにかかっている。
　はるきちさんがMCでのんびり話していた時に、早く早くと心に沢山詰め込んだサーキット仕様の火薬が思わず爆ぜてしまいそうになったので、まだまだ僕達上手くなれるし爆発できますね、とも同時に思っていた。良いライブしながら、まだまだ良くなれると思える精神状態、良い大人なのに猛々しくて非常に良いですね。

［2］
　アルバム先行試聴会というものをやってみました。

　加納さん、試聴会が始まる前から浴びるようにお酒を飲み始めていたのでとてもとても嫌な予感がしていましたが、開始早々失踪したり、戻ってきたと思ったら口が悪かったり、ゆるく暴れん坊でした。スタッフ西尾さんの敏腕が光りました。なんか楽しそうで良かったです。
　『MAGIC』は良いアルバムなので、ゆるいイベントでしたが伝わっていたら良いなと思います。四方にパワーの散らばる猛獣たちが集まって作ったアルバムです。この数日間で、僕を含めて本当にメンバーはぶっ飛んでいるなと思いましたし、西尾さんも驚嘆していました。
　時に四人のパワーの出力を整えるのが本当に大変だなと感じますが、猛獣同士、なんとか楽しくやっていけると思います。同じ穴の狢、同じバンドの猛獣と言ったところでしょうか。そんなこんなでツアーに向けて、しっかり体を作ったり、練習しようと思います。何せ猛獣が猛獣を説き伏せるには、パワーが必要ですから。そうやって互いに強くなっていくんだと思います。これからも。