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最近の記事

「国会のクイズ王」を楽しむ

 ここ1週間ほど、「国会のクイズ王」が話題だ。ちなみに私は彼が所属する政党が大嫌いだし、彼自身も政治家としては全く評価していない。仮に私の家族が、彼に命を救われたとしても、大事な一票を彼に投じることはないだろうと思えるほどだ(もしそうなれば感謝はしますよ、人として)。  それでも彼は面白い。今回の高市早苗大臣に対する追及で、国会が事実上空転気味なことを思えば、「楽しい」などと言ってはいけないと思いつつも、彼の一挙手一投足が気になってしまう。  なぜそこまで彼に食いつくかと言

    • 「オープンレーター」問題で損をするのは誰か?

      ここ数日、1通の「オープンレーター」を巡って、ちょっとした騒動になっている。この「オープンレター」とは、歴史学者の呉座勇一氏のツイッターを巡る騒動に端を発している。人気歴史学者である呉座氏は、鍵アカと呼ばれるツイッターの中で、文学者の北村紗衣氏を揶揄・あるいは誹謗中傷していた。ここに至る経緯も色々とあるのだが、この件については呉座氏自身が謝罪している以上、争点にはならない。 問題はここからだ。まずは時系列に沿って問題点を整理してみる。調べるのが面倒なので、日付などは割愛する。

      • 最近の困った話~自称芸術家は面倒

        1年ほど前から、とある小さな町の「町おこし」的なイベントに関わっている。「町おこし」と言うよりは「村おこし」というべき規模であり、極めて小さな案件ではあるのだが、その発起人が長い付き合いのシャチョーさんなので、「手伝ってよ」と言われたら無下にもできないわけで。 中心になっているのは知り合いのシャチョーさんなのだが、コアメンバーの中に「自称芸術家」さんがいた。造形作家さんなのだが、作品は決して悪いものではないと思う。知り合いのイベンターや広告代理店に見せると、皆口をそろえて「

        • ホンダの亡霊との決別~日本サッカー再建に向けて

           サッカー日本代表は、昨夜(9月2日)行われたW杯最終予選の初戦において、「格下」のオマーンに0-1で敗れた。得点差こそ最少差ではあるが、その試合内容は惨憺たるものだった。多くの人が指摘しているが、ゴールへの道筋を描けていない日本は、ボールこそ保持するものの、それを効果的な攻撃には全くつなげることができなかった。個々のプレー、そして代表を率いる森保一監督の采配については、これまた多くの人が指摘しているように、問題だらけだったと言う他ない。  多くの選手が欧州でプレーするように

        「国会のクイズ王」を楽しむ

          五輪も古谷経衡

          プレジデントオンラインに古谷経衡の記事が掲載された。 https://president.jp/articles/-/48269 彼の文章を読むのは久しぶりな気がするが、相変わらずの不快感を覚えた。 この文章の内容を一言で言うならば「五輪で盛り上がるのは勝手だが、俺はそこには与したくない」というだけである。 そりゃそーだ。「感動をありがとう!」の言葉を先に用意して放送される五輪報道は醜悪だと思う。どんなものが琴線に触れるかなんてことは、人それぞれであり、全ての人が同じものを見

          五輪も古谷経衡

          どこかのサッカーチームのような、あるレストランのお話し

          その町は「日本で最初に洋食が食べられた町」と名乗っていました。本当かどうかは、誰も知りません。でもその町の人たちはそれを誇りにしていました。 20世紀も終わりに近づいた頃、日本中を洋食ブームが席巻しました。それまであまり見向きもされず、ハンバーガーばかりに夢中になっていた日本人にとっては衝撃でした。長髪、髭はOK。何なら入れ墨だってOKのお店が10店生まれ、そんな派手な店員さんたちが働く洋食屋さんはすぐに若者の心をつかみました。 それを横目で見ていたあの町の人は「洋食発祥

          どこかのサッカーチームのような、あるレストランのお話し

          気持ち悪い~小室圭・真子妃殿下の報道に思う

          先日、秋篠宮殿下が「娘」である真子妃殿下について、結婚は認めると発言をしたという。お相手の小室圭氏、そしてその母親をめぐる金銭トラブルなど、まぁ我々の考える皇室にはそぐわない話ばかりが飛び出してきたこの件だが、小室氏の金銭トラブルなどは、正直さしたる興味がない。報道が事実だとするならば(事実のようだが)、小室氏親子の金銭感覚は、我々一般庶民から見れば相当にアレなわけだが、そんな人間は腐るほどいる。小室氏が皇室の縁戚になることについて、それも天皇陛下の義兄になるという気持ち悪さ

          気持ち悪い~小室圭・真子妃殿下の報道に思う

          オリックス・バファローズに明日はあるのか?

           オリックス・バファローズ(以下オリックス)が非常事態だ。まあ、四半世紀近く優勝から遠ざかっているので、この球団にとっては、もはや勝てないことは日常であり、その意味では非常事態ではなく常事態(いつも通り)というべきかもしれないが、ファンにとってはやはり非常事態なわけだ。  優勝争いの常連であるソフトバンク・ホークス(以下ソフトバンク)に連敗を喫し、早ければ8月16日にも自力優勝の可能性が消滅するらしい。因みに昨年、これが消滅したのは6月末だった。そのため「今年はよう粘ったや

          オリックス・バファローズに明日はあるのか?

          ド~する!オリックス・バファローズ

          いきなり朝生のようなタイトルをつけてしまったが、問題はオリックス・バファローズ(以下オリックス)だ。 8月10日、twitter上で「#なぜオリックスを応援しているのか」というワードがトレンド入りした。両リーグ最速の借金10となったオリックスの勝負弱さが尋常ではないためだろう。 そもそもオリックスは本当に弱いのか? そりゃあ今季の戦績を見れば弱いのだが、戦力は決して他チームに劣っているわけではない。山岡泰輔選手、山本由伸選手の両エースが存在し、外野手には吉田正尚選手というパ

          ド~する!オリックス・バファローズ

          迷惑YouTuberについて考えてみた

           今日(7/17)の昼間、仕事の合間に「迷惑YouTuberがコロナ感染後も動き回り、様々な箇所で二次感染を引き起こした」という記事を読んだ。まぁ噴飯ものだとは思う。この「迷惑YouTuber」なる輩は、様々な箇所で問題を引き起こしていたようだ。私がこの輩を知ったのは、スーパーマーケットの中で、売り物の刺身を勝手に開封し、空き容器をレジに持って行った行動が迷惑行為として検挙されたという行為が報道されたためだが、どうやらそれ以前から「人気YouTuber」にストーキングしてみた

          迷惑YouTuberについて考えてみた

          どうした、オリックス・バファローズ!

          コロナ禍によって延期となっていた、2020シーズンのプロ野球が開幕した。 プロ野球ファンにとっては、漸く訪れた正月である。大体の場合、正月というのは楽しいものである。お年玉をもらい、雑煮を食いながらテレビを見て、眠くなったら転寝をしてという、実に怠惰な生活をしながらがらも、平和な日常を楽しむものだ。  しかし、オリックス・バファローズのファンにとっては、「正月は冥土の旅の一里塚」となった。開幕からの9試合で1勝8敗。勝率1割1分1厘である。例年、リーグで最下位のチームの勝率は

          どうした、オリックス・バファローズ!

          邦画はつまらない・・・のか?

           ネット上に興味深い記事が出ていた。  日本における映画産業の衰退が囁かれだして、結構な月日が経つ。ここでいう「衰退」とは、金額ベースの話ではなく、映像娯楽の中心の座をテレビに奪われたということなのだろう。確かに、昭和40年代前半生まれの私が学生時代、テレビ番組の話をする人間は周りにいたが、映画の話をする人間は極端に少なかった。趣味の多様化と言ってしまえばそれまでなのだが、映画が持つ独特の風合いが好きな人間としては聊か寂しさも覚えてしまう。  それでも私が子供の頃は、映画

          邦画はつまらない・・・のか?

          「違和感」

           ワイドナショーを視聴していると、島田紳助がYouTubeに出演したという話題に触れていた。引退前に親交のあったmisonoのダンナが闘病中ということで、自分がmisonoのYouTubeチャンネルに出演することで視聴数を稼ぎ、広告収入が増えるようにという思惑があったという。これはこれでイイ話なのだと思うし、紳助らしいなとも思う。スタジオのコメンテーターも、このニュース(?)には好意的な見方を示していたように感じられた。  しかしである。紳助が引退に追い込まれたのは、暴力団

          「違和感」

          「お気持ち主義」

           東京五輪でのメダル獲得を目指すサッカーU-23日本代表が、アジア大会で惨敗を喫した。大会が現在のフォーマットになって以降、初の1次リーグ敗退となった。さすがにこの結果は想定外だったらしい。メディアの論調も一定していない。監督の力不足を嘆く論、欧州で戦っている選手が不在の「補欠組」だから仕方ないという論、選手の力量不足を嘆くもの・・・ このどれもが正しいと思う。同時に、こうした現象だけを論じても、無意味だとも思う。  サッカーに限らず、様々なスポーツが曲がり角に差し掛かって

          「お気持ち主義」

          存在の耐えられない軽さ~古谷経衡という男

           先日、古谷経衡氏のtweetを巡って、ちょっとした炎上騒ぎがあった。 発端はこのtweet。 -------- 日本は西側国家でほぼ唯一、アラブ寄りとみられている(その幻影も崩れつつあるが)。よってアメリカが主導するホルムズ海峡有志連合などには間違っても参加してはならない。イランは日本の友邦であるから、イランを刺激してはならない。断固参加NOというべし。 -------- イランをアラブと位置づけている無知に対して、様々な人から反論が寄せられた。それに対する古谷氏のアンサ

          存在の耐えられない軽さ~古谷経衡という男

          国教を棄てた国 日本

          最近は「バイトテロ」なる言葉があるそうだ。アルバイト従業員がtwitterやinstagramを通じて、非常識な行動を投稿し、それが拡散・炎上する一連の流れを称するらしい。自らの「不法行為」をご丁寧に世間に晒すのだから、批判を浴びるところまで計算しているのかと思いきや、どうもそうではないらしい。己の行動が批判の対象となり、氏名や学校名、果てには家族構成なども探り当てられると、決まってアカウントを削除し、批判から逃げようとする。 乱暴な物言いではあるが、こうした一連の「バイトテ

          国教を棄てた国 日本