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部長1年生が“成功循環モデル”でチームづくりを頑張った話

これは Money Forward Design Advent Calendar 2023 24日目の記事です🎄

メリークリスマスです。いなげです🎅

私は2022年4月から部長としてマネジメントをはじめ、約1年半が経ちました。私が部長を任せていただいた直後の社内のサーベイで
・目標や業務への納得感
・チームの役割分担やコミュニケーション

…このような項目に課題があることがわかりました🔥

チーム作りやマネジメントの本を何冊か読む中で、『だから僕たちは、組織を変えていける』という一冊が、自分達のチームに合っていたので、その本で紹介されていた「成功循環モデル」に即しながら、部長1年目に行ったチームビルディング施策をご紹介できればと思います。

実践した結果として、2022年4月からの1年間、サーベイのスコアは改善し、部のKPIも達成することができました。

チーム作りやマネジメントを任された、「何からどうすればいいの?」という方の参考になれば幸いです🙏

成功循環モデルとは

出典: https://dakaboku.jp/dakaboku_book/

成功循環モデルは、ダニエル・キム教授が提唱した組織開発のフレームです。組織の状況を上記画像の4つの要素とサイクルで定義し、より良い組織に導くためのフレームとして、多くの組織開発で活用されているようです。 

「自分、そんな器デカくないですやん。 リーダー増やす!今すぐにだ!」

デザインマネージャー業を通じて痛感した5つの学び

4日目のアドベントカレンダーで、デザインマネージャーのはらゆみさんがnoteに書いていたように、「自身がチームのボトルネックになってしまう」という課題に私も直面しました…🤯

大きな成果を上げられる良いチームになるには、自分だけがリーダをしていては到底無理で、メンバーの皆さんが適材適所でリーダーシップを発揮しながら、目標達成に向かっていく必要があります。

画像のような「成功循環モデル」のサイクルを回し、メンバーそれぞれがシェアドリーダーシップを発揮できるチームを作っていくのが、部長として最初のお仕事でした。

1.“関係の質”を高める

まず関係の質を高めるために、相互理解のためのワークを実施しました。
・バリューズカード
・ドラッカー風エクササイズ

■ バリューズカード

出典:バリューズカードHP

バリューズカードはお互いの価値観や背景を共有できるカードゲームです。事前準備が不要ですし、Web版を利用すれば、オンラインでも実施可能です。

例:いなげのワーク結果

みんなの価値観を知ることができて、ワーク自体かなり盛り上がるのでまずはこれからはじめるのがかなりおすすめです。(ワーク時間:約30分・人数:3〜8名)

■ ドラッカー風エクササイズ

出典:「miro」を使ったドラッカー風エクササイズ

ドラッカー風エクササイズは下記のような質問に答え共有しながら、より業務に近い相互理解を深められるワークです。

Q.自分が得意なこと(スキルなど)
Q.自分が大事にしている価値観
Q.メンバーに知っておいてほしいこと
Q.苦手なこと・克服したいこと
Q.自分がメンバーから期待されていると思っていること(成果や行動)

苦手なことや期待値などを書くパートがあり、ワーク自体でよりオープンな関係性を作ることができます。ある程度、一緒に業務や関係構築ができてから実施するのがおすすめです。

詳細は過去に、マネーフォワード デザイナー 三浦さんが記事を書いてくれているのでぜひこちらをご覧ください。(ワーク時間:約60分・人数:6人)

2. “思考の質”を高める

“思考の質”を高めるために、チームの向かう先、マネージャーたちが日頃追っている目標に対しての共通認識を揃えました。
・チームの未来会議
・チームのKPI勉強会

■ チームの未来会議

チームの向かう先(Mission)や、働く上で何を大切にするべきか、下記のような質問に答え共有しながら、チームの認識をそろえるワークを実施しました。

Q.そもそも自分達の部はどんな部署?
Q.自部署の楽しさ・やりがい・成長・ドヤポイント
Q.自部署への会社やお客様からの期待値

結果としてチームの「理想像」の認識を揃えながら、部のMission策定や、採用向けの求人票作成にも活かすことができました🌟

■ チームのKPI勉強会

例:いなげが所属するLPO部のKPI構造

私たちの部にはディレクター、デザイナー、エンジニアが所属しており、どの職種も数値について共通認識を持てるようチームのKPI勉強会を実施しました。

冒頭に前提知識は共有したうえで、下記の項目についてペアになって質問&回答し合い、最後にうまく回答できなかったり、あらたに疑問に思った点についてQAを行いました。

事前に共有
・部のミッション / KPI
・今月のKPI達成状況
・来月のKPI目標

ペアになって質問&回答
Q.部のミッションはなんですか?
Q.部はどんなKPIを追っているんですか?
Q.どのシートでKPIを管理してるんですか?
Q.今月はリード獲得目標達成できそうですか?

ペアになって質問&回答の設問例

結果としてチーム内で、施策の実施理由や、優先度についての認識が揃ったように思えます🧠⚡️

3. “行動の質”を高める

“行動の質”を高めるために、チームの目標に対してどう役割分担をすると、チームとして適材適所化の共通認識を揃えました。

■ 業務領域と役割を可視化

例:適材適所での役割分担

期初に立てた部の目標設定に紐づく形で、担当領域の大臣となっていただくことで、得意が生きる領域で施策をリードしていただけました。

4. “結果の質”を高める


ここまできたら、成功循環モデルがまわりはじめ、結果の質も自然とついてきているはずです。

私たちのチームでは可視化した業務領域と役割に合わせて、進捗報告の会議体を設置し、目標達成に向けてのアクションが取れているか定点観測し、継続する仕組みづくりをしていました🔄

おわりに…Q.あなたのチームの課題はなんですか?

チームの組成段階、状況によって「成功循環モデル」のサイクル内で必要な要素が変わってくると思います。

新しい方が入られたり、リモートワークなどで働き方が変わったタイミングではより1.関係の質が重要になりますし、メンバーとマネージャーで目線のずれが生まれているようなケースは、2.思考の質、3.行動の質へのアプローチが有効かと思います。

もしあてはまるような困りごとがあれば、書籍は図解が中心ですぐに読めるのでおすすめです。HPには図解がまとまっているので、それを眺めるだけで参考になると思います👏

MerryXmas!!🎅🎄

マネーフォワードでは、チームみんなでリーダーシップを発揮しながら、世の中を “前へ” 進める、デザイナーを募集しています!✊(宣伝笑)

明日のアドベントカレンダー最終日は、我らがCDO セルジオさんです!お楽しみに〜!👋

それでは、メリークリスマス&メンバーみんなが自走するチームで明るい2024年をお過ごしください!!🎅🎄


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