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2011年11月といえば:GLAY第296曲『Snow Flake』(2011)

心から信じ合える友達があなたにはいるか?

『Snow Flake』では、これは"意地悪な問いかけ"であると、唇を尖らせる。
でも、これはホンマに意地悪な問いかけやな。
「はい」も「いいえ」もなんだか釈然としない葛藤が生まれるもんな。
「はい」って答えたら、人間など結局のところ独りで、"信じ合える"というのは、平常時のもとにしか成り立たないものかもしれない。極限状態で本当にその友達と"信じ合えるのか?"ということ。
「いいえ」と答えたら、自分には心から信じ合える友達がいないという孤独感あるいは、信じたいと願っている友達を本当のところ信じられないのだという後ろめたさが付き纏う。

さて、2011年11月、マイプラのカップリングとしてリリースされた『Snow Flake』。失恋を経験した後の寂しさと希望を描いた曲だけど、
いい意味でも悪い意味でも、まぁ何でもない曲って感じである。

ただ、2011年11月と言えば、

日本が2011年3月11日の震災を経験してまだ8ヶ月だったり、GLAYがG-Directという自主流通でファンと真摯に向き合う関係性を強化した直後のことだったり、
はたまた『Bible』という名作を生み出し7つの約束を交わす直前だったり、佐久間さん離れが進む直前だったり、
とにかく目まぐるしく変化し続ける時期に、こういう何でもない曲ってのは本当に安心する。GLAYが雪をテーマにしたさらりとした曲を描くってだけで、安心パパである。いや、安心ママかもしれない。安心ママってなんや。もうどっちでもいい。

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