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奥深い歌詞:GLAY第172曲「Don't look back in anger」

Oasisの「Don't look back in anger」をGLAYがカバーしている。
これはもう名曲中の名曲。ただ、歌詞が非常に難しい(奥が深く、解釈が人によってさまざま)ということでも有名のようだ。
ただ、歌詞の世界観はTAKUROのそれととても似ていると思う。優しさや希望だけではない、傍らにただずんでいる残酷さや哀しさが感じられる歌詞である。

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Don't you know You might find
A better place to play
You said that you'd never been
But all the things that you've seen
Slowly fade away

気づいてないか?今いるところより良い場所に。
"そんなとこ見た事ない"って君は言ったけど、
でも君が見てきたものすべて、
ゆっくりと消えていくんだよ。
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なんか小説の「チーズはどこに消えた?」で言ってそうなメッセージだけど、
居心地のよいところに居続けたって、いずれその場所は消えてなくなるんだという事や、今より良い場所が必ずあるんだよという事を諭しつつ、この歌詞の語り手はYou"あなた"の事を見下しているようにも見えるのである。
これはOasisのノエルが、自分自身に言っているというふうに解釈することもできる。

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So Sally can wait
She know it's too late as we're walking on by.
Her soul slides away
But don't look back in anger
I heard you say

サリーは待っていてくれる
共に歩んでいくにはもう手遅れだと知りながら。
彼女の心は離れていく
だけど「don't look back in anger」って、
そう聞こえた。
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うーーん。。すごいな、
優しさと残酷さとはこういう事を言うんだろうな。

しかし、次のような歌詞もあり、
語り手はあくまで前向きに人生を捉えようとしている。
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So I start a revolution from my bed
だから私はベットからレボリューションを始める
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GLAYの「WET DREAM」というロックチューンに
"今朝ベットからレボリューション"
という一節があるんやけど、
これは明らかにDon't look back in angerから引用である。こういった所からもTAKUROがOasisの曲に大きな影響を受けていることが分かる。

原曲と比べるとTERUって優しい歌声なんやなっていう事も再認識できて、とても心に沁みる一曲である。

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