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絆のないアドレスばかりを増やしていたいつかの冬:GLAY第68曲『HEART SNOW~心に降る雪~』

絆のないアドレスばかりを
増やしていた いつかの冬
時はいつも 心の無いやりとりから
逃してくれない
『HEART SNOW〜心に降る雪〜』より

私が大学生になったのは2006年の4月で、
その頃、日本の携帯電話に赤外線通信なるものが登場していた。
大学生になる春に携帯電話を変えた。当時人気だった「ネオン」という機種である。最新機能の赤外線通信が付いていた。これで、大学でたくさんの友達ができても安心や!って心が躍った。
結論、そんなものは必要なかった。赤外線通信でたくさんアドレスを交換したからと言って友達が増えるのとは別の話やった。文字通り「絆のないアドレスばかり」が増えていった。それでもアドレスが増えることはなんか楽しかった。若かりし日の事や。

スマートフォンが台頭してからアドレス帳の件数が見えなくなった気がする。ガラケーの時に見ていたあの「件数」は何だったのか?そんなガラケーからスマホへの移行期にリリースされた『HEART SNOW〜心に降る雪』。

au 「neon」

この曲は2010年リリースの『Precious』のカップリングである。この頃のGLAYはカップリングにちょっとした冬の曲を入れる事が多かった。

『冬のエトランジェ』(2009年。『I am XXX』のカップリング)
『HEART SNOW〜心に降る雪〜』(2010年。『Precious』のカップリング)
『Snow Flake』(2011年。『My Private Jealousy』のカップリング

私はこの3曲を勝手に『2010年前後の冬の小唄 3部作』と呼びたい。
ささやかで良い曲達である。

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