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サザン&ラルクを制した歴史的な日:GLAY第252曲『MERMAID』(2000)

2000年7月19日に起きた、歴史に残る名勝負の話をしよう。

L’Arc〜en〜Cielの『STAY AWAY』、
サザンオールスターズの『HOTEL PACIFIC』、
そしてGLAYの『MERMAID』の3作品が同じ日にリリースされた。
当時、絶大な人気のあった3アーティストが同時リリースするという事でかなり話題になっていた。

初動のセールスランキングで1位を獲るのは誰だ!?

ってことで、結果はこうだった。

1位:MERMAID(GLAY)
2位:STAY AWAY(ラルク)
3位:HOTEL PACIFIC(サザン)

見事、GLAYのマーメイドがオリコンチャート一位に輝いた。GLAYファンとしてはとても嬉しい結果だったな。

しかし、単にランキング勝負だけに目を向けるのではなく、それぞれの曲をじっくり聴いてみると、3曲ともなかなか味のある仕上がりになっていて、それがまたこの名勝負が本当に素敵なものだったのだなぁとしみじみ思わせる要素になっているのだ。

まず、ラルク。
ヘビィな音ぇ始まったと思ったら割とポップな曲調。でもベースが歪みまくってるというアグレッシブさ。

次に、サザン。
同年1月にリリースした『TSUNAMI』が空前の大ヒットとなり、それに続く作品としての本作はサザンのルーツを思わせるような湘南ナンバー。こういうのを聴いてほしいねんーという意志を感じる勝負曲やな。

そして、GLAY。
「ここではない、どこかへ」「HAPPINESS」と優しい曲が続いていたところでの、超ロックなナンバーになっている。この頃のGLAYはだいぶやさぐれていたらしく、ジャケット写真までも皆うつむいているのである。

ところで、2000年7月19日に発売したシングルで最も売れたものがマーメイドかと言ったら、実はそうではない。

中島みゆきの『地上の星』も、同日のリリースで、
初動のオリコンランキングでは11位。この時はGLAY、サザン、ラルクの影に隠れて気づかなかった。
しかし、その後めきめきとセールスを伸ばし、ロングセラーの代名詞となった。最終的にはミリオンヒットを到達し、2000年7月19日リリースの最大ヒット曲となったのである。

なんという差し馬!!

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