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リスキリングしない日本人、たった5万円/年間の費用が捻出できない?

最近、リスキリングが盛んに叫ばれている。2022年10月の所信表明演説で、岸田文雄首相は個人のリスキリング支援に5年間で1兆円を投じると表明した。

1兆円と聞くと多いように感じられるが、5年間なので平均すると年間2000億円。さらにこれをどのように配分するのか・・・?年間、一人あたりに渡ってくる費用としてさほどではないかもしれないが。

問題はその額ではない。タイトルにもあるように

52.6%が読書すらしない…世界一学ばない国・日本

こちらの記事では

お金がなくてリスキリングをあきらめた。そのリスキリングにかけられる費用の大多数(82%)が5万円以下だと。(たぶん、年間?)

ん・・・?たった5万円/年間の費用が捻出できない?そのためにリスキリングを諦める?

本当だろうか?お金がなくてリスキリングできないと言っている人もでも、他の物になら簡単に5万円以上を浪費するんじゃないだろうか?本質はちがうところにあるのでは?

なので、国を上げてリスキリング支援に費用を捻出したところで(年間でひとりあたりいくらかはわからないが)、やらないものは、やらない。

じゃ、何故やらないのか?

理由は簡単。

必要に迫られていないから。

人間は基本的に怠け者だある。楽できるなら、楽をしようとする。敢えて苦労をし、修羅場の中に飛び込む人はいない。(希少かもしれないが)

もう、これがないと死ぬかもしれない。明日から飯が食えなくなるかもしれないという状況に陥らないとやる気が出ないそういう生き物なのである。

国は手前、全年齢をリスキリングの対象としているが、明らかに狙っている年齢層は中高年である。元気な若い世代はあえてそんなハッパをかけなくてもバリバリと仕事をこなしていくし、その中で成長していく。

問題は、役職定年〜定年退職までの黄昏ている中高年の世代である。この世代は企業の生産性の貢献度が低い。もう、定年間近なので、なんとかそこまでやり過ごそうとしてる年齢層である。

ここの年齢層を活性化して、企業の生産性に寄与。日本全体のGDPに寄与したい。あとは雇用流動性を高めたいのだと思う。

しかし・・・あと数年、おとなしくしていて、そこまでなんとかやり過ごせば定年で退職金が貰える世代が、そんな冒険をするだろうか?ぬくぬくとした温室から、敢えて外に飛び出して荒波、強風に揉まれようとする人がいるだろうか?おそらくいないだろう。

しかし、その温室はいつまでも温室ではない。

言うまででもないが、終身雇用、年功序列は今、崩壊に向かっている。その温室だと思っていたものはある日突然崩壊する(無くなる)かもしれない。または、定員オーバで外に放り出されるかもしれない。

その時、上で書いた

もう、これがないと死ぬかもしれない。明日から飯が食えなくなるかもしれないという状況に陥らないとやる気が出ないそういう生き物なのである。

という状況になるのである。この時、やっとやる気スィッチが入るのである。が、大抵の場合、切羽詰まって慌てた頃には手遅れというのが世の中の常識である。

今はVUCAの時代。日本の人工もこれからどんどん減少に向かう。2040年には日本はGDPはマイナスに転じるという予想もある。

そんな中で、今まで現状維持だと思っていたものは、これからは現状維持さえままならない状況になってくる。

明らかに今日は昨日の劣化コピーなのである。日々、それを繰り返していくのである。

知らず知らずの内、縮小していく温室。その中で飼われぱなしだと、知らず知らずの内、ゆでカエルになってしまうのである。

もう、ここまで言えば、黙ってはいられない、何かせずにはいられない。

今時、インターネット文化が発達した時代。リスキリング費用がなかなか捻出できないというのであれば、無料でも、情報の質的には有料に劣るが、ある程度の情報は得られる。ただし、自分で探すという「努力」は必要である。その努力さえ惜しまなければ想像していた以上になんとかなるものである。

要は、本人のやる気次第なのだ。

さあ、やる気スィッチをONにしよう!

寝てる場合じゃねーだろ?


100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani