ジョブ型雇用と新卒一括採用についての記事

概ね、私ワニが以前から主張している意見と一致している。

まず、ジョブ型雇用について。一部大手では導入が進んでいるが、今後どのように展開されるか？

1. なんちゃってジョブ型雇用（表向きはジョブ型雇用だが、中身は今までとあまり変わらず）

2. ハイブリット型（ジョブ型雇用とメンバーシプ型のハイブリット型）

3. ガチのジョブ型雇用（欧米と同じ）

3.は可能性としては低いかもしれない。仮にそうなったとしても後何十年もかかるであろう。おそらく1.か2.ではないだろうか？

ジョブ型雇用が進むと若年層の失業率が増える。

これも、私ワニが以前から主張しているが、ジョブ型雇用はまず、ポジション（職務）ありきでその欠員に対応してスキルを保有している人員を募集するので、何のキャリア、実績もない若年層（大学を卒業してすぐの年代）は圧倒的に不利になる。

その中でジョブ型雇用が進む中で新卒一括採用をそのまま続けるか？という質問に対して、

1. おそらく続けるであろう。

2. 続けられない。というか無理かもしれない。

1.は日本特有の「過去の慣例従って」というのがひとつの理由。
もうひとつの理由は、企業はやはり若返りが必要である。新卒が一切、入社してこなくなると、社員の平均年齢はどんどん上がってしまう。世代交代という意味で必要という意見。

2.は、どちらかと言うとジョブ型になるからジェネラリストの養成が不要、新卒一括採用は不要になるのではない。新卒採用はしたいが、ここ最近採用コストがどんどん上がっている。新卒の初任給がこのまま上がり続けると、既存の社員もそれにつれ上げざるを得ない。トータルで人件費コストが上がってしまうので、あきらめざるを得ない。という意見。

どちらかというと1.も2.も新卒一括採用はしたいが・・・という意向が見える。

しかし・・・新卒の初任給の賃上げがニュースになっているが、今後どうなるのだろうか？まだまだ、上がり続けるのだろうか？既存の社員の扱いは殆どニュースにならないが、どうなっているのだろう？

下手すると、なんのキャリア、実績もない新人の初任給が10年選手よりも上ということがありうるかもしれない。年収1000万円クラスで新卒採用という話も聞かれるが、そうやって入社した新人のその後の給与カーブはどうなっているのだろう？まさか20年後に倍の年収2000万、にはなっていないだろう。おそらく、ほとんど伸びないのではないかと思う。