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日本で週休3日制は広まるか?

英国で週休3日制度を試験導入してみた結果である。

  • 結果は

  • 大半は生産性のレベルが維持されている。落ちていない。

  • 従業員の定着率、幸福度が改善

  • 病欠が減少

  • 従業員の燃え尽き症候群のレベルの低下

と言った具合に良好で、試験導入に参加した61社の中56社(=91%)は試験導入を継続。18社(=29%)は恒久的に導入。

試験導入結果から見れば、非のうちどころがない。むしろ、他社も積極的に導入すべきであるが・・・じゃ、日本では?と考えた時、週休3日制度は導入され広まるだろうか?

たぶん、答えはNO

たいていの経営者であれば、こう考えるんじゃないだろうか?

週5日を週4日にしたら、稼働時間が減るんだから、単純に生産性は4/5=80%に落ちるだろ?

これは、日本の企業は仕事の成果は稼働時間数に比例するという思考がまだまだ強いので、稼働時間が減れば単純に成果は減るという思考にすぐつながるからである。

工場の生産ラインのようなところではそうかもしれない。生産ラインでは単位時間当りの生産量というのが決まっているので、生産量は稼働時間に比例する。稼働する時間が減れば生産数は減るのは当然の原理。

しかし・・・それ以外のホワイトカラーの仕事は必ずしもそうとは言えない。やり方で生産性は大きく変わってくる。まだ、まだ日本の経営者のその辺の認識は昭和の戦後の製造立国日本の頃から脱却できていない。もう、日本は製造立国ではない。

しかも・・・日本は世界に比べると生産性(GDP)が低い。

ただでさえ、GDPが低いのに?週4日で今までの5日分の生産性が出せるなら、更にもう1日働けば、生産性は25%アップになるんじゃないか?

うーん・・・なんだか、突っ込みどころが満載であるが・・・つまり、5日分の仕事を4日にきゅっと圧縮して。更にもう1日働けば生産性が25%アップ。そんんな夢のような話になるか?ならんだろうなー。

それが、できるならとっくに、日本の生産性はもっと上がっているはずだし、色々突っ込みどころある。てか、週5日分の仕事、それって元々4日でできたのか?じゃ、いままでのは何なんだ?4日分の仕事を5日に引き伸ばしていたのか?

いや、いや。まず、どうしたら、今での週5日分の仕事を4日でできるようになるか考えて見てほしい。黙っているだけ、ただ(ハッパ)号令をかけるだけではできない。

今での週5日分の仕事の中で無駄な会議、無駄な事務作業、無駄なやり取りはないか?合理化できる作業はないか?そこを洗い出して整理してみる必要がある。これらの贅肉がそのままでは、4日に短縮することは不可能である。

週5日→4日に短縮はその贅肉を削ぎ落とすきっかけになるのではないか?と思う。

そう、今まで、賞味4日分の仕事を5日に引き伸ばしていたのはその贅肉の分なのである。

その贅肉を落としした結果(=25%)を従業員の幸福度向上、モチベーション向上のために使うか、欲張って企業の生産性向上(25%アップ)に使うかは経営者の裁量かもしれない。

「なんで、世界的にGDPが低いって言われているのに、稼働時間減らさないといけないんだ?そんな暇あるなら、もっと働け」

というのがホンネかもしれないが、ちょっと考えて欲しい。贅肉をそぎ落とした筋肉質の体質はまだまだパフォーマンスアップできる余地をのこしている。贅肉でだぶたぶの体ではそうはいかないだろう。

このまま、贅肉でだぶたぶの体のままで行くのか?ちょっとここで頑張って贅肉を落として筋肉質の体質に変革するのか?




100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani