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テプロツムマブ(アムジェン)

今回は本日アムジェンが申請したテプロツムマブを掘っていきます! 




概要

テプロツムマブについて
テプロツムマブは、完全ヒト型モノクローナル抗体(mAb)で、インスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)の標的阻害薬です。
テプロツムマブは、3週間に一度、合計8回の点滴で患者に投与される生物製剤です。米国食品医薬品庁から優先審査、希少疾病用医薬品、ファストトラック、およびブレークスルーセラピーに指定されています。
過去の治験において最も多く見られた有害反応(≥5%の発生率でプラセボより多数)は、筋痙攣や吐き気、脱毛症、下痢、疲労感、高血糖、聴覚障害、味覚障害、頭痛、乾燥肌、月経障害でした。

甲状腺眼症(TED)について
甲状腺眼症は、深刻で、進行性かつ潜在的に視力低下の恐れがある希少な自己免疫疾患です。その多くはバセドウ病に伴ってみられますが、後眼窩の細胞でインスリン様成長因子1受容体(IGF-1R)を介したシグナル複合体を活性化する自己抗体によって引き起こされる個別の疾患です。これらが一連の症状につながり、失明など長期にわたる不可逆な損傷を引き起こす可能性があります。甲状腺眼症の初期症状には、ドライアイ、異物感、充血、瞼の腫れ、過度の涙、眼瞼後退、眼球突出、目の奥の圧迫感や眼痛、複視などがあります。

アムジェンプレスリリースより

要はインスリン様成長因子1受容体が悪さをして目の組織が増殖するので、抗体薬で抑えよう!というアプローチですね!

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