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死体撃ち論争に終止符!?大会でペナルティが与えられることに

1. 事の発端

3月2日に行われた、FFL APEX LEGENDという大会において大会運営が「死体撃ち」を行ったチームに対して、「死体撃ち」を行った試合のポイントを剥奪するという処置を下した。
対象となったチームは2チーム存在し、どちらも海外チームである。
(死体撃ちとは、FPSゲームにおいて倒した相手に対して必要のない射撃を行う行為である。主に相手を煽る目的で行われる。)

2. 死体撃ちはバッドマナーか否か

昨今、FPS界隈では「死体撃ち」はバッドマナーか否かという議論が行われている。(議論というよりは口喧嘩に終始しているが)
「死体撃ち」が話題に上がると「死体撃ち」を容認する派としない派の2つの派閥が永遠と分かり合うことのない口喧嘩‥‥ではなく議論を行っているわけだが、この「死体撃ち」という行為がなぜ議論されているのか2つの視点から話していきたいと思う。

①道徳的観点から
 道徳とは、広辞苑では次のように定義されている。

ある社会で、その成員の社会に対する、あるいは成員相互間の行為の善悪を判断する基準として、一般に承認されている規範の総体。法律のような外面的強制力を伴うものでなく、個人の内面的な原理。

簡単に言い換えれば、破っても罰則はないけどみんな守ろーねっていうルールのこと。死体撃ちは相手を煽る、言い換えれば相手に不快な思いをさせることを目的として行われているため、相手の嫌がることはやめようっていう道徳的考えには反しているように思える。(例外として、仲のいい人同士がふざけて行う場合もある。)
  ここで重要なのは、多くの人がどう感じるかという点である。「死体撃ち」容認派の意見として、自分はやられても不快に感じない、海外の有名選手も行っていた等の意見が多く見受けられる。しかし、大事なのは「死体撃ち」をした側がどう思うかではなく、された側の人間がどう感じるかどうかである。している側が何も感じなくても、されている側が不快に思えば、「死体撃ち」という行為は紛れもないバッドマナーになる。
 以上の観点から結論づけると、多数の人間が「死体撃ち」という行為に対して何らかの負の感情を抱くならば、バッドマナーになるし、その逆も言えるということになる。

②ゲーム規約より
 ゲームをプレイする上で我々プレイヤーは、ゲーム制作会社または運営会社が定めた規約に同意する必要がある。APEX LEGENDSの利用規約には以下のように書かれている。

ヘイトスピーチや侮辱的な言動は恥ずべきものであり、「ロールプレイのつもりだった」という言い訳も容認いたしません。 他のプレイヤーへのハラスメント行為はプレイの一時停止処分につながります。

 論点は、「死体撃ち」が上記の侮辱的行為に含まれるか否かである。いっそ、利用規約に良いとか駄目とか書いといてくれれば楽なのだが、そうもいかないらしい。今回も先ほどと同様に、相手が侮辱的行為だと思えばそうだし、思わないならそうではないということになる。

3. 結論

以上のことから、「死体撃ち」がバッドマナーになるかならないかは我々、プレイヤー次第ということになる。そんな状況で今回、大会運営が「死体撃ち」に対して罰則を設けたという事実は、「死体撃ち」が悪であるという風潮を作り上げていく良いきっかけになったのではないだろうか。

 ちなみに私は、反対派であり早く無くなるといいなぁーと思い、この記事を書かせていただきました。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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