1916Ireland2016

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マガジン

  • Discussion

    集いましょう。 旧図書委員のmemberは私のこのマガジン「Discussion」関しては書かれている記事に囚われず好きに近況はじめcommentください。

  • Book

    reviewを中心に本を取り囲む風景について書き留めたい

  • Trip・Travel・Journey

    短い期間の旅から住むように訪ねる旅までの記録。

最近の記事

読み語り

 今年度は司書ではなく中学校支援学級副担任で勤務をしている為ほぼ授業(体育を除く)を行っている。急遽「読み聞かせ」をして欲しいと云われ、急ぎ四階図書館へ行くが使いたい本が無く困った。  「ほんとのおおきさ動物園」(監修:小宮 輝之(上野動物園園長)写真:福田 豊文 出版社:学研)を択ぶ。  午前中は、ほぼ卒業式練習で受け身続きの苦行を強いられた生徒ら。授業導入では、生徒参加型で発言させ「本(自体)」への興味を準備することにした。  先ずは二グループに分け、対抗戦で「本にでき

    • 学校図書館

       かなり直截なタイトルで我ながら正直引き加減である。しかし、学校現場では管理職でさえ未だに「図書室」と呼ぶほど学校司書が研鑽を重ねても現場での認識にはズレが生じている。教職を生業とされていない方々にとっては「学校図書館」も「図書室」も同じだろうという背景でこのダイレクトなタイトルを敢えて択ぶ。  だが、決して大仰な話をするつもりはない。最近noteにスキをつけてくださったある方へのこれはお返事。  小、中学校のどちらの図書館でも仕事をしてきたが、「児童・生徒」の観点からでは

      • 二律背反的生活

         冒頭から苦笑ものお恥ずかしい自己申告だが自他共に認める、認められる几帳面、及び、それに付随するところの本人は決して「主義」として生きていないにも拘わらず「完全主義」といわれ続ける現在進行形。職場でも自宅でも云われるのは「手を抜け」だ。  よそ様のご家庭の様子はそれほど知らない、そもそも友人宅を訪ねる段階で既に出迎え体制に準じて片付け済みの家模様だ。普段の様子は想像つかない。  私の片付け基準値が既に標準より高いのだから共に住む者に共有を求められても、と家族は話すが「基準値っ

        • 未訪問地

           時折耳にする「日本も十分に行っていないのに外国なんて…」。果たしてそれは外国へ行かない事の力強い弁護に成り得ているのか。例えば、私の北海道訪問は空路根室から入った後レンタカーを利用し千歳に向かっての横断だ。最北どころか札幌、函館に行かずともカウントとしては北海道訪問1になる。在道の人からは異論が出るに違いない。  短期生活しない限りその土地を堪能することは限界がある。先の方便ではいつまで経っても外国へ行くことは出来ない。(若干、極論に近いnuanceを含んではいるが。)  

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          3本

        記事

          散り際

           「散る桜 残る桜も 散る桜」*良寛和尚辞世の句  桜開花予報、桜前線という言葉があるように、日々のお天気同様に咲く前から意識される国民的花が他にあるのだろうか。梅、紫陽花、向日葵、ラベンダーとnewsに扱われる花はあってもそれら多くは地域限定が多く、桜のように身近で触れ合うものではない。  週末の雨で一気に散ってしまうのかとはらはらしていたが、今年は気持ちいつもより花を愛でられる期間が長いように感じる。  映画を観終わった後、日比谷公園まで出向く。雨が上がった後の雲が残る

          訪問、knockの時

           毎回、出国から搭乗までの手続きでドキドキすることはまずない。訪問は楽しみだが羽田にしても成田然り馴染み知った場所は日常が色濃く、寧ろ気を抜くと仕事を考えてしまう。海外まで携帯電話を持参しない私は携帯が繋がらなくなる時点が最初の日本との切断ポイントとなる。機内も周囲は日本人が大半の為に国内旅行と先ず変わらない。そもそもアテンダントとの会話が日本語の空間ではまだ機内は日本の延長でしかない。切断二回目はトランジット。殆どはここで日本人が分散していく。  訪問国での荷物チェックを受

          訪問、knockの時

          Happy Birthday

           学生の頃は、厳密には小学生から中学生の頃は春休み期間に誕生日があることがあまり好きではなかった。新学期が始まった時には既にお誕生日が過ぎていて学級でのお祝いも事後扱いだった。  今は、このさくらの季節に生んでもらったことを両親に感謝しても感謝しきれない。  世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし  高校一年の担任は古典を教えてくださった。  彼は「君らは僕の授業の内容は大人になれば忘れるんだよ。でも、この歌だけは覚えていてくれ。」  そうおっしゃって黒板にカ

          Happy Birthday

          記録の産声

           内容が見えないsubject。  先達て、Partner's Birthday でお気に入りのケーキ屋さんへ足を運んだ。バッグは数えられない程沢山持っているにも拘わらず偶然が重なり、一年前と同じバッグで外出準備を始めていた。ふと内ポケットに張り付いている小さな紙に気付く。取り出してみると今から向かおうとしているケーキ屋さんの丁度一年前のレシートだった。  日付は当然彼のBirthday3月29日。思わず笑ってしまったのが購入「時間」。一年前も私はほぼ同じ時刻に夕方のDinn

          記録の産声

          Immigration

           日本に居ては解らないこのパスポートの強さ。島国で暮らす生活の中では国境線は意識しない、また、単一国家民族のため日本人の中で完結した世界だ。  これほど守られていながらも「国に守られている」と意識していない日常、平和な国が日本。国内に居ても守られているのだが、国外に出た時にこの菊の御紋が私たちを守ってくれていることを文字通り痛感させられる。世界のパスポート自由度ランキングでもわかるようにランキングトップと殆ど変らない170国を私たちはビザ無しでこのパスポートだけで訪問できる。

          退職

           物事いつかは終わりが来る。その終わり方は組織が定めた時期、或いは自己の計画上で引き直した時期と多少終わり方の姿が違って見えるかもしれないが受動と能動の程度の差で新たな生活に踏み出す事に変わりはない。  変化が伴うことは幾許か場合に依ってはかなりエネルギーを必要とするのでそう頻繁に出来る事ではない。こと後者退職に関してはだ。  今年度は週末31日金曜日が離任式だった。自宅に戻るといつもとは違う時間の流れでかなり疲れてはいたが段々と日常にrhythmが戻り「いつもの週末」と勘違

          天職

           学校司書になった時に迷わず浮かんだ。誰かが使う言葉ではなく「私の物」として使えるこの贅沢さ。  幼稚園へ上がる前から本を読み始め、小学校では背伸びし戦争と平和に手を出し、中学でサリンジャーに会う。高校では図書館の詩集を読破する一方高橋和巳に傾倒し父を心配させる。  本が無い生活は過去も今も考えられない。只、この趣向がまさか仕事になることは正直考えていなかった。  なりたい職業は幼い頃から教師。塾の先生も経験するがやはり学校とは大きく異なる世界だ。持っている教員免許の出番はな

          実質最後の勤務

           12月からおそらくこうなるだろうことは予測が付いていた。年明けから片付けには着手していて追われる様相は幸いにない。が、捨てるつもりの書類が案外と必要に見えたりと間際に惑わされ、結局は持ち帰り組に編入していく紙の類の多さ。殆どの作業をPCで行っていても紙ベースの仕事は完全に消えることはない。多少、昔より紙媒体は減少したその程度の差異だ。先週から帰宅時の荷物の重さは尋常ではない。  司書教諭と簡易引き継ぎ第何弾になる?かを行い、15時位から片付けのラストスパート、漸く18:30

          実質最後の勤務

          Choice

           今回の退職に関しては慰留が当然、委員会をはじめ校長管理職から現場職員までありました。ある職員は本当に目の前で涙流され、一瞬撤回しようかと心が揺れたこともありました。  此処に記すにはかなり内輪的なものがあるので多くは割愛します。  人は線を引いた其処から一瞬でdigital世界のように変化は出来ませんから暫くは先生業の空気を引き摺るのでしょう。  早期退職を択んだ私に例外なく「先生、次は何をなさるの?」の言葉が返され苦笑でした。まだ完全撤退には早い年齢ですから当然と云えば当