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サイバーパンクの歴史 ~サイバーパンクの起源は何処?~ #サイバーパンク #SF #ブレードランナー

※本記事は作者なりに好きに書いた記事です。
【正確さ】を求めるものではないので悪しからず。

もう一度いいます。300回くらい下の文章を音読してから
本編をお読みください。

※本記事は作者なりに好きに書いた記事です。
【正確さ】を求めるものではないので悪しからず。

いきなりですが結論。

サイバーパンクの歴史は
SF作品の文脈の中に位置付けることができる!

この記事をお読みの皆さん
「サイバーパンク」と聞いて何を思い浮かべますか?

ブレードランナー、AKIRA、クーロンズゲート、レディプレイヤー1、おびただしい数のネオンサイン、でたらめな日本語看板、巨大摩天楼、ネオ東京、攻殻機動隊 etc...

ネオンと摩天楼

これが「サイバーパンク」の大部分を占めるイメージだと思います。

ふと気になりました。
「サイバーパンクの起源ってなに?」

まず、単語の起源ですが
テクノロジーを使った科学技術
を表す「サイバネティクス(Cybernetics )」

パンクロックなどの過激さ
「パンク(Punk)」
が合わさって

Cyberpunk

という語になったわけです。

ホーキング博士が聖飢魔IIのコスプレをする
スティーブ・ジョブズがX JAPANのライブに参加する
といったイメージでしょうか?(なんだこの例えw)

「ロックなもの」+「ハイテク技術」=サイバーパンク

また、ヴィジュアル面の起源は

アジア圏の雑多な都市

が大きな要因を占めていそうです。

 高度経済成長期の日本や、急速に発展するアジア都市。香港の雑多な建物群。路地裏で絡み合うケーブル、屋台、人混みetc...

こちらの動画をご覧下さい。
90年代初頭の東京を写した動画ですが、新しいものと古いものが混ざったカオスな雰囲気は、サイバーパンクのそれとかなり近いです。

https://youtu.be/xDcyg9DIceQ

 確かに、来年発売の「Cyberpunk 2077」には、クールな摩天楼に違和感アリアリの「カラオケ」の文字があったし、ブレードランナーにも日本語看板が多く出てきています。ちなみにFallout4というゲームには、ブレードランナーからのパロディキャラ「タカハシ」がヌードルを売るというシュールな光景があります。
 プレイステーション1で発売された「クーロンズゲート」というゲームも、見方によってはサイバーパンクだといえそう。あと「lain」なんかも
扱ってるテーマである「コンピュータと人間のバランス」は時代をかなり先取りしているように思えます。

来年2020年発売のゲーム「Cyberpunk 2077」 ごちゃっとした街、日本語と英語の混じりあった看板、中華風の提灯など、アジアンテイストがある

クーロンズゲートVRのスクショ。ネオンサインがビルからひっきりなしに主張する、中国の都市風景は、サイバーパンクのヴィジュアルに影響を与えたといえそう。

Serial Experiments lain インターネットやテクノロジーが高度に発達したのなら、肉体の存在意義はどうなるのか? 技術のもたらす哲学的な問題に真っ正面から取り組んだ先進的な作品。

以上から、

アジア圏の雑多な都市風景が、サイバーパンクの世界観に影響を与えた可能性は大

と結論できます。

『ブレードランナー』のヴィジュアルは実にアイコニックだ。低俗で退廃した近未来のロサンゼルスとあらゆる登場人物に映し出されるドラマティックな陰影は、ハードボイルド・フィルムノワールの金字塔『マルタの鷹』と『黒い罠』へのオマージュと言える。また、この作品のネオンカラーは、1980年代の東京と香港からインスパイアされている。

『Cyberpunk 2077』とサイバーパンクの歴史 より。
2019年8月9日閲覧。https://www.redbull.com/jp-ja/cyberpunk-2077-sci-fi-homages

本題。
「サイバーパンク」の本当の起源は何?

アキラやブレランなど、有名作品は数多くありますが、どれがどれに対して影響を与え、または影響を受けたのか、いまいちはっきりしないんですよね。なので、相関関係をわかりやすくするために、主要な作品を年代ごとにまとめました。

1977年 スターウォーズ一作目が公開  SF映画の金字塔に
1982年 ブレードランナー公開
1984年 AKIRA公開
1995年 Ghost in the Shell 攻殻機動隊が公開
2012年 クラウド・アトラス公開 
未来の韓国がサイバーパンク都市として描かれる
2017年 ブレードランナー2049 ブレードランナーの続編
2018年 レディプレイヤー1
バーチャルリアリティーでみんながガンダムになったり三船としろうになったりして戦う物語。今のVRChatとほぼ同じ世界観。

年代は、「SFの歴史」様から拝借。同日閲覧。http://zip2000.server-shared.com/sf.htm

まず、SF映像作品としては「スターウォーズ」が起源になっています。
宇宙のクールなテクノロジー、宇宙空間を映像化など、SWの及ぼした影響はでかい。

そして、サイバーパンク映画としては「ブレードランナー」がやはり一番早く、アキラもその二年後に出ていますね。

現在のサイバーパンク系SFの起源としては、やはりこの二作品が大きな影響を与えていそうです。

では、この二作品の起源をさらに遡るとどうなるのか?そうなると必然的に「SF」や「ハードボイルド」、「小説」の歴史を遡る必要が出てきます。

テクノロジーの発達しすぎた未来に警鐘を鳴らす作品は、19世紀のメアリー・シェリー『フランケンシュタイン』の頃から既に存在していました。

 産業革命やテクノロジー革命で、科学技術が大きく変化していったものの、それを扱う「人間」側のドラマには、時代を問わない普遍的なものがあります。超常的な能力と人間の関係性は中世の「魔法」や「錬金術」の思想にもみられますし。

サイバーパンクも、そうした「技術と人間のかかわり」といった文脈の中に位置付けられるのではないでしょうか。

 また、サイバーパンク作品には全体として重苦しい雰囲気が漂っています。きらびやかに光るネオンや魅力溢れる技術の影に潜む、倫理の問題。これはブレードランナーのデッカード刑事のキャラに影響を与えた「サスペンス」「ミステリー」や「ハードボイルド」に由来しています。世界観は違くとも、人間の心の闇や倫理問題へのアプローチは、それらの他ジャンルと共通する部分がありそうです。

「サイバーパンクの歴史」からまた引用を。

サイバーパンクを扱ったビデオゲーム作品は他にも数多く存在し、『Syndicate』、『シャドウラン』、『System Shock』、『Deus Ex』、『ミラーズエッジ』などの先輩たちが長く素晴らしい歴史を積み上げきた。

しかし、サイバーパンクは何十年も前に小説として始まったことをあらためて意識しておくべきだろう。その悪夢的なディストピアは、映画監督やゲームデベロッパーがスクリーンに持ち込む前に小説家が生み出したものなのだ。

「ディストピア」も重要なワードです。

ディストピアというのは「ユートピア」理想郷の反対を描いたジャンルです。有名どころでいうと、超超独裁国家の中を生きる人間を描いた『1984』や、発展しすぎた結果、微妙に退化した世界を描いた
手塚治虫の『火の鳥 未来編』など。

『理想』の真逆を描くことで、こんな未来は嫌だよね!!だからどうにかしよう!!というメッセージを発するのが、ディストピア小説です。

そして、こうした作品もやはり全体が重々しい雰囲気に覆われています。『1984』だったら、主人公は常にモニターで監視され、プライベートや思想の自由がない状態に置かれてます。火の鳥でも、冷戦が熱戦になりそうな極限状態で、今にも核戦争が起こりそう。(実際に、戦争が起こって世界は滅びます。)

 サイバーパンク作品でもそうした「重苦しさ」は共通していると思います。チップを脳内に埋められる、ロボットと人間とのギャップに苦しむ、テクノロジーのもたらす倫理問題など。

以上から結論を。

技術とそれに向きあう人間の問題といった、
SF小説の流れを組みつつ、
それに独特なヴィジュアルや世界観を加えた
「サイバーパンク」
が一大ジャンルに発展していった。

といえるでしょう。サイバーパンクというと歴史の浅いイメージがありますが、実はけっこう色々な要素や考え、作品などが絡み合ってできたジャンルなのではないかと思います。

では最後に一言

Cyberpunk 2077めっちゃ楽しみ。

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