『環境を守ろう』と言うことがナンセンスである理由

豊かさといったら色々あると思う。

今。この国にはハイテクで便利なものが溢れ、娯楽があり、犯罪率も少ない。そんな中、更なる充実を目指して環境への関心が高まってきたのは事実だろう。オーガニックを好み、天然ものにこだわる。それそのものは問題ないのだが、一部の人たちが「環境を守ろう」と声を張り上げているのがどうも引っかかる。

そもそも、発展途上国で環境問題がなかなか解決しないのは何故だろう?それは、現地の生活を見てみると分かってくる。

僕も一度ベトナムに行ったことがあるが、リヤカーを引いてホーチミンに物売りをしに来るおばあさんを車窓から見かけた。まず日本では目に掛からない光景だ。つまり何が言いたいかというと、生活のレベルが違うのだ。低所得なら勿論物質的な豊かさも変わってくる。これが彼らと僕たちの決定的な違いだ。

さて、自分たちのこの豊かな生活はどれだけのものに支えられているだろうか?その物質的に満たされた状態だからこそ環境の大切さに気付き、環境を守ろうと出来るのではないだろうか。そして、それを声高に叫んだとしても、物質的に豊かでない実際に発展途上国の人達に受け入れられるだろうか。

相手の立場に立って考えないと分からないこともある。今アマゾンで起きている火災に開拓のための焼畑農業が含まれていると知ったとしても、それを現地人に説教するのはナンセンスなのだ。

ほんとに環境を変えたいなら、まずは豊かな生活が出来るラインまでその国を支援するべきだと思う。環境にやさしい企業というのはある程度消費者が豊かにならない限りは現れるはずがない。

日本でも消費税増税などが行われているが、低所得者層への補償はあるのだろうか?少し疑問に思った。


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