紀勢本線 921/924列車再現企画

かつて紀勢本線には921列車なる列車があったりしたのでありました。この列車は当時珍しくない長距離客車列車で、名古屋駅から紀勢本線を経由し天王寺まで行く夜行列車でした。特に注目すべきは寝台車両を連結していたというロマン列車という点です。国鉄分割後の紀勢本線はJR東海とJR西日本の接続の悪さもあってこういった紀勢本線一周というのはとてもやりづらいものとなってしまいました。

この列車は以前途中まで再現していたのですが、スユニが製品化されてなかった問題により再現は頓挫していました。スユニは郵便車と荷物車が一体になったもので、この列車の再現のためには必要なものです。このスユニのために他の全く関係ない車両セットを買うか、バラ売りを買うか、悩んでおったのですが、先日やっとスユニが発売されました。

というわけで、やっとスユニが届きました。

紛れもないスユニです。

いやー、この荷物車特有のこの感じ、たまらんです。マニ36なんかはすでに持っていたのですが、合造車に関しては今まで持ったことがないので初めてです。

編成全体だとこういう感じです。

スユニ61

ナハフ11

オハ47

オハ47

オハフ33

名古屋から新宮までの間はこの後ろにもう一両オハフ33が連結されていました。新宮駅でそのオハフを切り離したのち、寝台車両が連結されます。

オハネ12

オハネフ12

この普通列車に寝台車両が連結されていたというのが本当にたまらなく、自分も寝台列車といえば急行や特急といった優等列車のイメージが非常につよいのでなんとも羨ましい時代だったと思います。

スユニが最後尾につく天王寺行き921列車です。

電化区間の牽引機はEF58でした。EF58 66は実際に紀勢本線で使われていたナンバーです。あとはEF53なんていう機関車も持っていますが、これもかつて紀勢本線で使われていましたし客車用電機ですし、921列車を牽引した可能性はあります。

そんなわけで、客車列車がまだまだ現役だった時代のロマンあふれる列車を再現できました。途中に挟まっている10系客車も最初は急行列車に優先的に使われていましたが軽量簡易な構造がかえって仇となりこうして普通列車に使われるようになったりしたわけです。

なんともたまらない、そして鉄道ファン的にはたまらない時代でした。あの時代に一度でいいので行ってみたいと思います。


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