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ジャーマンカモミールというスーパーハーブ

「カモミール」というハーブを聞いたことのある方は多いと思います。
りんごの様な甘い芳香はミルクティーとハチミツの相性が抜群です。
寝つきの悪い子どもに、この甘いミルクティーを飲ませると寝つきが良くなる、とも言われています。

カモミールには「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」などがあります。主にハーブティで飲まれているのは「ローマンカモミール」になります。
ジャーマンの方が、抗炎症作用の効果が期待できる「カマズレン」の含有量が多いとされています。

【ジャーマンカモミール】
学名:Matricaria recutita
英名:German Chamomile
通称:ジャーマンカモミール/ブルーカモミール
科名:キク科
種類:草本(一年草)
産地:中央~北部ヨーロッパ

多分ガーデニングをされている方なら、この辺りの情報は良くご存知かと思います。姿も可愛らしく、りんごのような甘い香りのするカモミールは鑑賞価値も抜群です。時期的には開花が5~6月が見頃となります。

この芳香成分の中には先にも紹介した「カマズレン」という炭化水素類が含まれています。
精油(不純物のないエッセンシャルオイル)を見たことがある方はご存知かと思いますが、ジャーマンカモミールの精油は青色をしています。
この青色がカマズレンの色です。

ジャーマンカモミールの精油は他の精油と比べても高価な方で、大量の原材料から僅かしか取れない貴重なオイルになります。商品(栽培方法など)によって価格も変わりますが、有機栽培のものでは¥3,500/1ml になるものもあります。

このカモミールオイルは主に身体症状では鎮静作用、抗アレルギー、免疫力強化(白血球の生成)、創傷治癒などに有効と考えられていて、アロマセラピーのボティトリートメントではベースオイルに希釈され使用します。
また、アロマクラフトをされる方にはバームの制作に利用されます。

またカモミールの「チンキ剤」もおすすめの利用方法です。
チンキ剤とは、カモミールを発酵アルコールに漬け込んだ溶剤になります。それを濾過した液体を炎症を起こした皮膚に湿布に利用したり、入浴剤として使用したりします。

入浴剤としての使用は特におすすめで、りんごのような香りが湯気と混ざり、カモミールのミストを浴びるような気持ちよさを感じることができます。
これらは炎症を起こしてしまった皮膚や目・鼻の粘膜を潤し、炎症や熱、痛みを和らげてくれる効果が期待できます。

そのため、私はアレルギー体質の子どもの皮膚にできた湿疹の症状の緩和に、このカモミールの入浴剤を使用していました。
私自身、様々な湯治を経験してきた経緯があるのですが、これが一番肌に馴染みました。

暖かくなり、庭のカモミールが満開となったので、記事にしてみました。



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