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企業価値を増やす「ブランディング+IR」

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中堅企業が企業価値を向上させるためにはIR活動だけでは差別化できない 差別化するには、知ってもらうための活動、ブランディングを組み合わせた方が効果的
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#BTOB

ブランディング講座5 記憶に留めるツール(ロゴやデザインの開発)

ロゴやデザインなんかで会社が変わるかよ!個人的には、ロゴやデザインっていうのは、どうも、胡散臭い感じがして馴染めませんでした。というのもバブル期のCIブームをマネジメントコンサルタントとして経験しているので、当時の広告代理店やCIコンサルティング会社が濡れ手に粟の商売をしているように見えて、コツコツ商売していた私のような下っ端は、やっかみも手伝い、どうしても好きになれませんでした。 また、企業ロゴなどを変えたいくつかの企業の方からも、「結局、たいした成果はなかったな」という

ブランディング講座4 心に刺さる「言葉」の威力

世の中にあふれる言葉のマジック世の中の多くの企業は、自社のビジネスにキャッチコピーをつけたがります。 ニトリの"お値段以上ニトリ"とかTOWER RECORDの"NO MUSIC NO LIFE'なんかは耳馴染みもいいですし、メッセージがずしんと心に響きます。 こういうコピーを見ると、これをつくったコピーライターさんは、会社のことが好きなんだなとか、一生懸命、会社のことを知ろうとしたんだなとか思います。 企業のブランドステートメントは製品やサービスのコピーと違い、カバー

ブランディング講座2 ブランディングが会社の価値を3倍に高めた事例

血沸き肉躍るIPO支援→知られていない会社のIR支援に萎える2015年秋、ひょんなことから私はブランディングの仕事に関わることになりました。それ以前は、マネジメントコンサルティングの分野で、事業戦略だとかIPOなどの企業の成長支援みたいなことをやっていました 企業が上場するタイミングは、目に見えて企業価値が向上するときで(株価がつくようになりますし、上場時にオーナーさんは売り出しをするので、ある程度まとまったお金が手に入ります)、非常にやりがいを感じていました。 ひとたび

ブランディング講座1 なんでうちの会社のこと誰も知らないの

「知る人ぞ知る」誰も知らない会社”うちの技術力はどこよりも高く、他に持って行っても誰もつくることができない”と自慢している会社っていっぱいあります。特に、BtoB型の製造業あたりに多く、お客さんは一部の業界だけなのでPRなんかしませんから、自ずと「知る人ぞ知る」会社になっていきます。 確かに、何時間かインタビューし、工場を見学し、使っているお客さんの声を聴くと、ひとつひとつの技術は非常に高く、優秀な会社であることは、徐々に理解できるようになります。 なのに、その業界を一歩