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企業価値を増やす「ブランディング+IR」

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中堅企業が企業価値を向上させるためにはIR活動だけでは差別化できない 差別化するには、知ってもらうための活動、ブランディングを組み合わせた方が効果的
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#上場企業

中堅B2B企業にブランディングは必要なのか?

B2B企業って何?まずはおさらいから。B2BはBusiness to Businessの略ですから、個人ではなく企業に対してモノを売る商売のことです。B2B企業と一口に言っても、すべての企業を対象とする、コンサルティング会社や広告代理店のような商売もありますし、部品メーカーのように、ある特定の業界でしか使われない部品を提供するような商売もあります。 今回は、後者のようなB2B企業について考えてみます。特定の業種や企業がお客様となる企業です。 B2B企業のPRって必要なの?

ブランディング講座6 動画の威力

動画は文字の5000倍の威力文字と写真では情報量は7倍違うらしく、それが動画ともなると5000倍いらしいです。ほんとかどうかは知りませんが、そういえば何か調べる時、googleでなくyoutubeで調べることが多くなりました。 もう文字読むのも面倒な怠惰な状況です。 特に、車のメンテナンスなんかを調べる時は、確実に動画です。やり方まで絵で見てわかるのは楽ちんです。 料理の時もそうですよね?DELISH KITCHEN見れば、もう作ったような気にさえなります。 たとえば

ブランディング講座5 記憶に留めるツール(ロゴやデザインの開発)

ロゴやデザインなんかで会社が変わるかよ!個人的には、ロゴやデザインっていうのは、どうも、胡散臭い感じがして馴染めませんでした。というのもバブル期のCIブームをマネジメントコンサルタントとして経験しているので、当時の広告代理店やCIコンサルティング会社が濡れ手に粟の商売をしているように見えて、コツコツ商売していた私のような下っ端は、やっかみも手伝い、どうしても好きになれませんでした。 また、企業ロゴなどを変えたいくつかの企業の方からも、「結局、たいした成果はなかったな」という

ブランディング講座2 ブランディングが会社の価値を3倍に高めた事例

血沸き肉躍るIPO支援→知られていない会社のIR支援に萎える2015年秋、ひょんなことから私はブランディングの仕事に関わることになりました。それ以前は、マネジメントコンサルティングの分野で、事業戦略だとかIPOなどの企業の成長支援みたいなことをやっていました 企業が上場するタイミングは、目に見えて企業価値が向上するときで(株価がつくようになりますし、上場時にオーナーさんは売り出しをするので、ある程度まとまったお金が手に入ります)、非常にやりがいを感じていました。 ひとたび

ブランディング講座1 なんでうちの会社のこと誰も知らないの

「知る人ぞ知る」誰も知らない会社”うちの技術力はどこよりも高く、他に持って行っても誰もつくることができない”と自慢している会社っていっぱいあります。特に、BtoB型の製造業あたりに多く、お客さんは一部の業界だけなのでPRなんかしませんから、自ずと「知る人ぞ知る」会社になっていきます。 確かに、何時間かインタビューし、工場を見学し、使っているお客さんの声を聴くと、ひとつひとつの技術は非常に高く、優秀な会社であることは、徐々に理解できるようになります。 なのに、その業界を一歩