2019年 開幕から5試合終えて

 ホワイト新監督を迎えた2019年シーズンも気づけば5試合を終えた。ここまでの振り返りをざっとしてみた。

<試合結果>

・第1節 対町田ゼルビア 0-1 

・第2節 対愛媛FC 0-1

・第3節 対ツエーゲン金沢 2-1

・第4節 対栃木SC 2-3

・第5節 対徳島ヴォルディス 1-1  

1勝1分3敗 勝ち点4 得失点差-2 18位

J1昇格を目標に掲げて挑む今シーズン。開幕2連敗を喫し、ホーム開幕戦で初勝利を挙げたものの第4節は逆転負け、そして前節・徳島戦もなんとか引き分けに持ち込んだ。開幕ダッシュには失敗してしまった。

<システム>

開幕5試合の基本システムは下記のとおり1-4-2-3-1。後述するが、前線の攻撃陣は流動的であるがCFと近い距離感を保つトップ下を配置する。DFラインは4バックを敷いている。

ここまでの試合のスタメンを一覧表にまとめてみた。シーズン序盤のポジション別の考えていきたい。

GK:シーズン開幕前はスタメン争いが報じられていたが、昨年の守護神・上福元が全試合出場。失点を重ねているもののピンチを防ぐファインセーブを見せて安定したプレーを披露。そろそろ完封シャットアウトで結果もつけていきたいところだろうか。

DF:期待された近藤が負傷により出遅れてヨンジが代役をこなしていたが、復帰後はスタメン出場が続く。右SB田村、左CB平、左SB奈良輪は全試合固定で不動のラインナップになっているが失点が続いているかつ、個人戦術の部分で不安定さもあるだけに若狭や内田の起用などテコ入れが入る可能性がある。

MF:基本的には2DH+2SH(+トップ下)の布陣。昨年までのポジション制限からアグレッシブに動く戦術を取ることとパフォーマンスの出来からこれまで不動のレギュラーだった内田の立場が変わってしまった。一方でこのサッカーで高く評価されているのがヨンジだ。身体のサイズを活かしたダイナミックなプレー、最終ラインから最前線までこなすマルチプレイヤーとしてピッチの中央に君臨している。攻撃的なポジションとして両SHを『個人で勝負出来るドリブラー』と『ゲームメイカー』を組み合わせている。攻守においてチームを牽引する優平はもはやかかすことの出来ない不動のレギュラーで、ドリブラーとして小池”エーコ”が信頼を勝ち取っている。アカデミー出身の期待の若手トリオ潮音、皓太、寛也の巻き返しはあるか。はたまた2試合途中出場を果たしているルーキーの森田晃樹が上回るのか。そして古巣へ復帰した河野広貴の活躍に期待したい。

FW:エースとしての活躍が期待するレアンドロは開幕スタメン起用され、今季こそはと思った矢先、パフォーマンス不調とコンディション不良で第4節からはベンチ外となる。同様の理由でコイッチもベンチ外へ。代わりに起用される林陵平と端戸がアグレッシブさ+献身性も兼ね備えたコンビとして監督の信頼を得ているが、両助っ人のパファーマンス向上は昇格にはかかせない。

<まとめ>

ホワイト監督がやろうとするサッカーはピッチ上で表現されていると考える。選手たちのコメントにもあるように個人戦術に依存する部分が大きく、要は個々の頑張り(質の向上)が必要不可欠になる。そのためには爆発的飛躍をする選手が一人でも多く現れる事を願いたい。ここからの成績浮上で前半戦終了ごろにはいい気分で振り返りが出来ますように!