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ラクするは悪いことではない

日本のデジタル化、進んでいない一方でなぜ仕組みにこだわってしまうんだろう。と思ったので今回はその辺りを書きます。

デジタルって便利

ほぼ全ての人たちが今や当たり前に使っているデジタルとしてわかりやすいのが「スマートフォン」です。簡単にさまざまな情報にアクセスでき、生活の中に必要なものを即座に活用できる様になりました。自然と受け入れている人も多いですが、このスマートフォンにより、利用者の行動が飛躍的に「ラクをする」ようになっています。
例えば、地図。今までは紙の地図を見たいページを開き、情報を探し、移動するたびにページをめくり追い、道を調べたり場所を調べたりしていました。とても面倒で時間のかかる作業で且つ、地図そのものが大きく持ち運ぶのも面倒。
そんな地図は今やスマホのアプリの一つで簡単に呼び出し、道も自動で調べ、所要時間や手段なども探せるとともに地図には載っていなかった様な細かな情報すら見ることができる様になりました。
従来は「大変」、デジタルなら「ラク」なのです。
以外にもさまざまなアプリが存在しますが、、面倒になる手段は淘汰され、ラクなデジタルを誰もが使える様になりました。
まさにデジタル時代はラクをする時代です。

一方で業務でのデジタルは…

一方で仕事の現場はこのスマホが実現したデジタルよりラクだと感じられません。どこが違うのでしょうか?実際、便利なスマホアプリなどは存在しています。にも関わらずそんな便利なものが使えていない現場が多い様に感じます。
背景には、仕事でラクをしてはいけないけない。という意識が根強く残っている様にも思えます。

その昔、ある人が職場で自動化ツールを入れ、仕事そのものを最適化しようとしたら「そんなラクをするものではない。」なんて話がありました。日本では一生懸命仕事をしている姿が良いことで、ラクをすることはよくないこと。と考えられる人が多いです。
 「長時間仕事している人が偉い」
 「残業している人が偉い」
 「懸命に作業している姿勢が良い」

 そういう評価が一般的でした。
 デジタルが登場しても、「人手で行うことが正しく」「デジタルで人の作業を奪うものではない」と言う意見が現場で多く見られました。

 「ラクをすることは悪いこと」
 そんなイメージが大勢でした。

デジタルが「普通」になる時代

 デジタルが業務の現場に浸透し始めてから約30年、スマホなどが普通になってから15年ほど経ちました。
 今までは生活の中でそれほど浸透をしていなかったデジタルが、すっかり浸透しました。さらには現在の世界の平均年齢が約30歳。デジタルが当たり前の人経ちが大勢になった中、業務の現場においてもデジタルでラクをすることが悪いこと。と言うイメージが大きく変わることになりました。
 また、少子高齢化に伴う、労働力不足が深刻化する中、今までデジタルに否定的だった現場においても自分事として捉える状況が徐々に増えてきました。

 さまざまな環境の変化が「デジタルでラク」をすることに対し寛容になってきているのです。
 うまくこの流れを取り込む現場がこれからのスタンダードになって行くでしょうし、それ以上に世界がデジタルで進化しています。

 「仕事でラクをすることは悪くない。」

 そう思える社会への進化が今始まっています。

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