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行動が世界を変える

 皆様が普通に生活を送るだけで自分に合った世界へシフトすることができる。そんな世界がもう来ています。今回はそんな話です。

マスからミクロへ

 自分の行動が自分の行動を変えている意識はありますか?「そんな意識は無い」と言う方が多数派だと思いますが、今の世界、皆様の行動は「皆様の行動」によって変えられています。

 ・・・どういうこと?と思うかも知れません。

 昔は皆様の行動は外部から与えられた情報によって成り立っていました。
 例えば、雑誌、ファッションやさまざまな世の中の変化を伝えるための媒体として長年提供されてきたメディアですが、流行や最近起こっていることを伝えてくれるその「情報」を元に、行動をしてきたのでは無いでしょうか?

 ファッション誌で流行を知って服を買う。
 最近の流行りを知って話題にする。

 またテレビも同じ様な役割を担い、さまざまのトレンドを作り出し、提供することで視聴者の行動が変わるような状況でした。
 ある意味、画一的な情報を元に、行動をする。
 言い換えれば、他人が提供した情報を元に「自分の行動を変える」時代です。

 この流れが最近変わりつつあります。

誰もが情報を無意識に作り出せる時代へ

 この流れが大きく変わったのはスマートフォン普及以降です。
 スマートフォンにはさまざまなアプリが存在すると共に、インターネットを介し情報を送信することができます。また、位置情報や生体情報なども情報化することができます。
 例えば、検索エンジンを活用した後、やたらと自分に合った情報に検索結果が変わっているのでは無いでしょうか?地図で調べたことを元に、自分に合った周囲情報が提供されてきていませんか?今いる場所や将来行く場所のニュースが届いてませんか?
 なぜそんなことができるかというと「スマホで行動情報を取得し、提供情報のベースにしている」からです。

 全世界では90兆ギガバイトものデータが作り出されます。その中には自分に有効な情報もあればそうで無いものを含まれます。全てを検索して自分の欲しい情報を探し出すことはできませんが、サービス側からすると感心と情報を結びつけることができます。
 今時は膨大なデータの意味を元に必要な情報を紐づけることができるのです。

 ただ、この情報の元になっているニーズは能動的に利用者が示している訳ではありません。地図を見る。予約をする。ニュースをみる。検索をする。
 さまざまな行動がトリガとなり、その人に有用な情報を入手できるようになっているのです。

 つまり、スマホの利用者は自分の情報を無意識に作り出しているのです。
 行動するだけでデータが生み出される世界です。

行動データを点ではなく面で活用すると・・・

 では、この行動データですが、単なる個人単位の情報ではなく、集団情報、つまり面になったらどうでしょうか?
 ニーズを割り出したり関心がある物を割り出すこともできます。集中する問題を分散することも可能です。
 さまざまな行動情報が社会にフィードバックすることで自分のためになるのです。

 実際サービス提供者や小売業など、利用者と直接接点がある事業者は、先回りをし、さまざまな情報を元に面に提供する情報や製品を作り出しているのです。

 つまり、自分の行動が元で、自分に有益な情報や製品が登場し、自分が行動する。

 そんな時代になりつつあるのです。

昔の非常識が現在では常識に

 日本の1.2億人の情報を元に・・・その昔はそんな夢物語、できるわけがない。と言われていました。実際に、一人一人にアンケートをとりながら、その情報を集約したとしても膨大な時間がかかる世界でした。

 しかし、デジタル化がここまで発展し、スマホと言うデバイスを多くの人が使うようになった現在。昔の非常識だと考えられていたことは実現できるようになったのです。

 スマホで言えば、まだ登場から20年弱しか経っていません。
 20年で非常識が常識に変わるのです。

 生成AIはまだ登場から5年しか経っていません。
 この5年で見ても非常識が常識に変わりました。

 デジタルによって非常識が次々と常識に変わる時代です。

 「そんなことできる訳がない」

 なんて事がなくなって来ています。

 何気なく使っているサービスや機器が皆様の常識を一気に変えているのです。

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