おしょう

青森県下北半島で、チャクラを開くべく修行中。

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  • チャクラAomoriチャクラ

    • 54本

    青森県在住の和尚とシェフが、チャクラな青森チャクラをご案内しつつ、過去と未来を彷徨います。時にエッセー、時に小説、時に〇〇と縦横無尽に表現します。

最近の記事

天竺への道~第1章 予行練習(タイ)篇

「いつかはインドへ行かねばならない」。強迫観念のようなこの思いに捕らわれた遠因はこれかもしれない。 ドラマ「西遊記」(日本テレビ/1978~80年放映/堺正章・夏目雅子他出演) ブラウン管の奥で展開される痛快な活劇とシルクロードの風景(セットだろうが)に魅了され、テレビにかじりつくようにして見た記憶がある。特に、三蔵法師を演じた夏目雅子の美しさに、子供ながらうっとりしていたのはここだけの話。 それに、寺といえばお釈迦さま(ブッダ)。いつかは自分のルーツを訪ねたいという思

    • 死ねば恐山(おやま)さ行ぐ?

      上京したての頃、出身を聞かれた時、私はこう答えていた。 「りんごで有名な青森県だよ。」 「青森のどこ?」 「下北半島」 「場所がわかんないな…。右?それとも左?」 「右上かな。」 「下北半島でどこか有名な場所ある?」 「恐山かな…」 「お・そ・れ・ざ・ん!ひょっとしておばあさんイタコ?」 24年前ともなると、首都圏で下北半島について知識のある人はほぼ皆無だった。そんなやりとりが繰り返されると、もはや積極的に答えようという気持ちが失せていた。もちろん、私の祖母

      • 深夜のファミレスで、ヤリイカと叫ぶ

        上京後、大学時代に滞在時間が最も長かった場所は、ひょっとすると「ファミレス」かもしれない。生まれ育った下北半島にファミレスが無かっただけに、24時間365日夜も煌々と灯りがともるファミレスは、ひときわ輝いて見えた。 初めてのバイト先もファミレスだった。訛りが出ないように、緊張しながら慣れない接客に励んだものだ。 私が所属していた音楽サークルには部室がなかった。当時は革マルが大学祭のプログラム販売を資金源にしつつ、構内の部室の秩序を管理していた時代。新興の当サークルにはそん

        • NO HIBA,NO LIFE

          色々あって(勝手に)近親憎悪になった(詳細は割愛)青森県を脱出し、晴れて憧れの都・大東京に上洛した1994年。 あれは、初めて住んだ練馬区のアパート近くの青梅街道を最寄りの駅に向かって歩いていた春のとある日のこと。 ふと、自分の鼻の穴付近が気になり、何故か恐る恐る指先で触れてみたくなった。 (あれ?鼻毛が随分とふさふさしているな…。つい最近鼻毛の手入れをしたばかりなのに) 触れてみたくなっただけではなく、妙に鼻が詰まった感覚に襲われたような私は、つい路上で受け取ってし

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          何も言えなくて、チャクラ

          言うまでもなく、青森は本州の最北端に位置します。 しょっぱい川「津軽海峡」を隔てた「フロンティア」北海道は、常に「地域ブランド調査_魅力度47都道府県ランキング」の上位にランクインする一方(http://tiiki.jp/news/05_research/survey2018/4127.html)、わが青森といえば19位…。 海を隔てただけなので、この差って何なんでしょう。「越冬つばめ」(森昌子)ではないですが、「ヒュルリヒュルリララ」と啼きたくもなります。 なにせ47

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