寿司日乗36

2019年5月12日(日) 晴れ

朝起きて、珈琲を淹れます。
一服しながら、煙の軌道をただジッと目で追うだけの時間の中に
自分の人生が凝縮されていると感じます。
毎日そう思う数分があり、それは
「あぁ、今日も生きているんだな」
と思う瞬間でもあります。
私の「生きている」と思う実感なんて、そんな時くらいです。

歌っているときでも、働いているときでもなく、毎日、朝を迎えて
珈琲を入れる時と、大切に時間をかけて一服する時くらいのもんです。

7日前、メールをくれた見ず知らずの方の切実過ぎる文章を読み、
どう返信すればいいか考えていました。直接返信した後に、「言葉足らずだったかもしれない......」と思い、日乗として今これを書いています。
人生の中にひとつ、嗜好品を持つことは、もしかしたらあなたの生きる時間を少しだけ豊かにしてくれるきっかけになるかもしれません。
身体に悪いことを大きな声で勧める気は毛頭ないですが、嗜好品とは本来、味わう為にあるもので、一日の中にほんの少し、それそのもを味わう時間を持つことができれば、生きることの苦味辛みも味わう余裕が持てれば。

生きている時間の全ての襟を正すことなんて誰もできないと思います。
なんのアドバイスにもなってないかもしれませんが、今朝思ったことです。


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