2022年の仕事②(特番編)

早いもので2月・・・(しかも下旬)
1月中に去年を振り返り、2月からは今年のことや未来のことを書く。
勝手にそんな目論みを立てていたのが早くも崩れている2023年です。
でもテレビ業界で仕事しているとこんなことってよくあるんです。2週間前に完成していた放送が、何か問題があって(出演者が逮捕されたとかロケ先の先方と揉めたなど理由は様々)編集し直して、結局放送前日に納品なんてことはザラにあります。
そんなわけで事前に立てていたスケジュールや目標が変更になることすらも想定して放送を作っていく。それが真のテレビマンだったりもするんです。
言い訳を存分にしたところで、去年の僕がやった仕事(というか番組)を振り返ります。よろしくお願いします。

人志松本のすべらない話(1月29日)


言わずと知れた人気番組です。僕はこの番組を2019年から担当させていただいています。
2022年のMVSはハライチ澤部さんの「個室ビデオの話」でした。
僕は1週間で5〜10本ぐらい芸人さんのラジオを聞くので
「ハライチのターン」でこの話は聞いていたのですが
話の構成と喋り方などがかなり変わっていたのと
周りの出演者のリアクションも当然変わってくるので
全く違う話に聞こえるぐらい新鮮でした。

実はこの番組、エンドロールがないんです。ないというか、あるっちゃあるんですが、スタッフロールがないんです。
これには諸説あるんですが、本当のところは誰も知りません。最初に作ったプロデューサーか演出家しか知らないことです。もしかするとその人たちすらも知らないかもしれません。
そんなわけで、社内でもしばらくはこの番組のスタッフを僕がやっていることは知られてませんでした。
エンドロールに名前が載っていると、
同じ業界の方から「あれ見たよ〜」とか「名前載っててビックリした」
なんてことも言われるのですが、すべらない話に関しては僕はほとんど言われたことがありません。
僕は編集をしているだけみたいなものなので、当然っちゃ当然なのですが。

去年の一つの戒めなんですが、社内のバラエティとは別の部署に書類を出しに行かなければならないことがありました。
書類を出しに行くと、そこには2年前に僕と同じ部署にいたベテラン社員の方がいらっしゃいました。
その方に開口一番
「おー、日置君は今忙しいの?何の番組やってるんだっけ?
 新しいカギ?あれ?ドッキリGPだっけか?」
と言われました。僕の名前だけは合ってました。
同じ会社でも自分の部署を離れれば、
僕のやっていることなんてまだまだ何も知られていないんだ、
もっと頑張ろうという気持ちになりました。
あと10年は調子に乗れそうもありません。

IPPONグランプリ(5月21日)

優勝は千原ジュニアさん
ここ最近は春と冬で年2回やっていたのですが去年は1回。
その代わりに女子版と生放送がありましたから結果として
年3回でした。

他の番組ではバリバリMCをやっている面々が
この日ばかりは地上に降りてきて大喜利対決をしているというのが
とにかく物凄いことだなといつも思っています。
そんな中で、座生でMCをしている
つまり大喜利番組を仕切っている側のジュニアさんが
この番組だけは刀を振り回して、そして優勝する。
かっこいい以外の何者でもございません。
バカリズムさん、川島さん、大悟さんも優勝しても
出続けていただいて本当に感謝です。
今年もすでに準備が始まっております。

まっちゃんねる(6月25日)

松本さんの実験的お笑い番組
過去にはドキュメンタルの実験版「女子メンタル」「イケメンタル」などを放送してきましたが
今回はIPPONグランプリの実験「IPPON女子グランプリ」

しっかりと「芸」を見せて下さった女子芸人ブロックと
しっかりと「めちゃくちゃ」になった女子タレントブロック
ちょっと前から滝沢カレンさんがIPPONグランプリのOA中に
YOUTUBEで生配信をしているのを知っていて、
絶対にカレンさんにやって欲しい!と思っていたので
受けて起ってくれた上に女子タレントブロックで優勝してしまうのが
すごいと思いました。
渋谷さんも王林さんも神田さんもそれぞれ面白かったですし
カレンさんとの頂上決戦を快く受けて下さったハリセンボンの箕輪はるかさんには本当に頭が下がります。
是非、本家IPPONグランプリにもまた参戦していただきたいです。

女子タレントブロックのことがこの番組では語られることが多いのですが
個人的には芸人ブロックがとても大事だったと思っています。
タレントさんが、はちゃめちゃな回答で笑えるのは、
芸人さんが芸人の脳ならこう考えるというラインを作ってくれたからです。
もちろん普段からお笑い、特に大喜利によく触れている人には
その必要はないかもしれませんが
この企画の異質性や楽しみ方、大喜利の作法のラインを
明確にしてくれたのは女子芸人ブロックだと思います。


特番編一回で終わるつもりだったのですが
相変わらずの遅筆で半年分(3本)書くのに数日かかってしまったので
分けたいと思います。
本当は今年1月に放送したTHE CONTEのことも書きたいのに・・・。
ただ、ここ数日で起きているモヤモヤしてることを
ここで吐き出さなくて済んでいることには感謝しないといけません。
では次が3月になってしまったらごめんなさい。

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