見出し画像

5/14 終身雇用崩壊を歓迎する(かもしれない)人たち

来ましたね、とうとうトヨタ自動車からもこの言葉が。。

逃げ切りを狙って最低限の仕事をし、理不尽な上司にも逆らわず、愚かな後輩にも優しく接し、自分と家族の安定のために穏やかにに暮らしていた人たちからしたら悪報でしょう。

しかし、起きた事象は人によって受け取り方が異なります。
そして思い出すのは漫画「アイアムアヒーロー」登場人物のセリフである。

40代の漫画アシスタント。女子アナ好き。職場で後輩に横柄な態度を取るがボスである漫画家には逆らえない小心者。昔は引きこもりだったようである。そんな彼は世の中が非常事態になって初めて自分が生きていることを実感したシーン(この後に直ぐ死んでしまう)

上流階級や一般人、DQNどもが蔓延る世界に生きにくさを感じていた彼は、ゾンビ的な怪物が街中に溢れた状況をみて上記のような発言をした。

不遇な立場に置かれている人ほど、革命を期待してカオス的状況を歓迎する人は意外に多いのではないのかと思う。戦時中もそれまでの階層がぶっ壊れて、下から成りあがれる人が出てきたようだから、社会をゼロリセットし、形勢逆転・一発逆転できる可能性がある好機として歓迎されるかもしれない。

では冒頭の話題に話を戻そう。

終身雇用が撤廃されて割を食う世代がある。それは40~50代に限らず、毎日をボーっと生きているような若手も危ないだろう。何より、これまで一生安泰だとタカをくくるっていた正社員にとっては泣きたくなる人もいるだろう。

しかし、分かってたことじゃないか。

制度疲労を起こしていたことに薄々気づいてはいたけど見ないフリしてきた。いつ迄もこんな時代が続くとも思ってなかったはず。(ホントに気づいてなかった人はお気楽様)

これから正社員とか、労働組合から非難の声が上がるだろうが、もし賛同の声が上がるとしたらそれは誰が、どの層が発するのだろうか?

一時的に自信を失う人が大量発生するだろうけど、そこから立ち上がった人たちが、また新しいことを始めるのかもしれない。

あと個人的には、先の超大型GWに関するニュースで「休みが長過ぎる」という声が多かったと聞いて、私は驚いたのだけど。仕事を無くしたら生きていけなさそうな人が思いのほか多そうなのは、社会としても健全ではないのではと思う次第です。noteでも著名な最所氏が「生産的な趣味」と題した記事を書かれていらっしゃったのでご一読頂きたい。


もしサポート頂けることがあれば、それは金額の多寡というより、そのお気持ちが私に多大なる自信を与えてくれます。それに感謝致します。