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6/3 先生厳しすぎぃぃ!

「僕は君たちに武器を配りたい」の発売からもう8年も経つのか。。。

個人的には、
「武器としての決断思考」(2011年 星海社新書)
「武器としての交渉思考」(2012年 星海社新書)
「君に友だちはいらない」(2013年 講談社)
と併せて4部作的な位置づけで読んでいた。

恐らく、それらを読んで安心できた人なんてごくごく一握りだと思うし、
多くの人がこれから来る将来に恐怖し、どうすれば良いのかと右往左往し、焦り迷い、悩んだとすると、その後に超訳ニーチェの言葉(2015年 ディスカバー21)」「嫌われる勇気(2013年 ダイヤモンド社)」「君たちはどう生きるか(漫画版 2017年 マガジンハウス)」などが爆発的にヒットしたのは、自信喪失、先行きの見えなさなどで心底迷っている日本人が少しでもヒントを得られればと頼った結果だったんだろうと推測される。(後々に言及しますが、それがダメなんだと瀧本さんは説いている)

しかし、ロースペックであれハイスペックであれコモデティ化するというディストピアにおいて、瀧本さんは「知力」しか信じていないとお見受けする。次の言葉はこれから就活する人、あるいは過去に就活した人には戦慄を持って受け止められると思うが、事実なんだろう。

就活に関して言うと、コンサルティング会社や投資銀行は今、人手不足で人材を大量に採用しているので、受からなかった人は、「自分は知力だけで勝負することは無理だ」ということを自覚すべきです。

私はとても正常な心持ちで生きていけそうにない。。。

しかし、知力で勝負できない人間にも参考になりそうなところがあった。

努力が報われるか分からないことをやれ

「努力が報われること」はコモデティ化する。そうすると、資本が全てのゲームになってしまう。なるほど。

あらゆる分野で上位1%の人ですら生き残れない可能性があるなかで、好きでもないことで勝負したところで、とても勝てません。まずは、そのことが好きで才能があり、努力し続けることが前提で、さらに運にも恵まれなければ勝てません。それ以外は自動的に負けなんですよ。

好きなことをやらないと最初から負けている

納得です。STEM教育とかが流行って、どれだけの子どもたちが好きなのか嫌いなのか分からないプログラミングを学ばされているのかと思うと気の毒に思う。当人が楽しんでやっているならいいんだけど、親のエゴでやらされたらたまったもんじゃないね。

最後に、瀧本さんとインタビュアーの下記のやり取りが秀逸だった。

イ)ちなみにそういった哲学や古典の本等でお薦めされる本はありますか?
瀧)ありません、そういう発想自体がナンセンスな訳です。

そういう発想自体がナンセンスなんです!!ヒィィィィ。。。

つまりは、人に何かを教えてもらおうとか、近道を行ってやろうとか、自分のアタマで考えずに過去の成功体験を参考にやろうとすることって、周り回って自分の首を絞めているんじゃなかろうかと思いました。

それにしても、凡人相手にしてませんってスタイル。厳しすぎぃぃ。。。


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