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【J第4節】G大阪vs川﨑戦の勝手考察

継続は力なり、アップのタイミングは遅いが続けます。

関東住みガンバサポなので数少ない関東圏の試合、今節は現地参戦してきました。川崎に勝利というのが最高に嬉しい!帰りの武蔵小杉駅までの足取りも軽いもんでした。

今節は守備意識が高い堅い試合で、ようやくクリーンシートの試合を達成。
東口はじめディフェンス陣の頑張りも報われた。

既にメディア記事はじめ、色々な方がレビュー記事挙げていらっしゃいますので、あまり取り上げられてないポイントをまとめたいと思います。

【今節の目次】
①三浦のSB起用(左SB+3CB)はどうだったか?
 ⇒三浦vs.長谷川
 ⇒互いの左SB裏スペースの狙いあい
②適宜システム変更してた
③G大阪のストロングポイント=藤春
④高 宇洋の意地を観た
おまけ①:宮本監督の秘密道具
おまけ②:アデ、よく走ったよ

①三浦のSB起用(左SB+3CB)はどうだったか?

週中のルヴァン松本戦に続いての三浦SB起用。右サイドにおいては、
「攻撃<守備」という宮本監督の意図でしょうか。清水時代にSBを経験していたとはいえ、現職のジェソク(や米倉)よりもその能力を買われているのは三浦の持つ力なのか、彼らのコンディションが良くないのか、戦術へのフィット具合なのか、真実は分かりませんが代表選手三浦のマルチっぷりが頼もしい。

さて試合内容においては、三浦は川崎の長谷川(16)を意識しつつ結構高めに位置どりしていたので、その裏は高がカバーに入っていました。

G大阪はコンパクトな陣形を保ち、ボールサイドの逆サイドではSBも比較的内寄りに絞るポジショニング。川崎は左サイドをメインに攻撃を展開。その左サイドを引っ張っていたのが長谷川竜也(16)。
三浦は裏を狙われることが多く、裏を取られた後のスピード勝負になるとかなり分が悪く、結構な頻度で左サイドを振り切られていました。
「三浦vs長谷川」でいえば、前を向かせないようにプレッシャーを掛ける点では良かったと思いますが、一旦裏を取られるともう追いつけないから、長谷川優勢って感じでしたね。

・互いに右SB裏スペースの狙いあい

23:56のシーン(下画)。何度となく左サイドを駆け上がっていた川崎の長谷川(16)は、左サイドでのビルドアップの際にスルスルと自陣に戻ってボランチとのパス交換に関わると、三浦もそれに釣られて川﨑陣地へ上がります。しかし、長谷川が三浦を釣り出して空けたスペースに川崎の車屋(7)が走り込んだシーン。G大阪のCBが何とかクリアしましたが、一気に裏を取られる危険な場面でした。安易に飛び出すと裏がガラ空きになるので、その点はボランチやCBとの連携を確実にしたいところ。次の神戸戦も古橋とか速い選手いるから気を付けないと。

一方G大阪の左サイドでは、スペースを作るのに相手選手を動かしたかったですが、川崎右SBの鈴木雄斗(27)は藤春のランニングをチラッと見たものの、そこまで慌てて対処することなく、、、アデは川崎の選手を二人かわして中央に切れ込みますが、もし鈴木雄斗がスペースを空けていればアデも違ったプレーを選択したかもしれない。やるな、鈴木!!笑

②適宜システム変更してた

両チーム共に4−2−3−1システムで試合に臨みましたが、G大阪は所々システムを変更して対応。特に、相手ボールのビルドアップ時には、遠藤が2トップの一角に入る形で4−4−2に変形。
遠藤はプレスが上手い!前半に何度か川崎のパスを引っ掛け、カウンターに繋げたシーンがありましたが、相手がどこにいるのか一瞬で把握できるのとパスコースの切り方が絶妙で、遠藤の動きがスイッチになって2列目が反応してプレスを掛けるのが、それなりに効いていた。

後半は、4-4-2でも遠藤がボランチに下がって、倉田が左SHに変更。決勝ゴールにも関連しますが、遠藤が低い位置でボールを持つとタメを作れるので味方選手が落ち着けるのと、何本かパス交換することでブロックを敷いた川﨑の陣形にもズレを生じさせるので、ゴールから遠くなってしまうデメリットはありつつも、そこを最近の試合ではアデミウソンがドリブルで持ち上がってくれるため、ボランチ遠藤が今節は効いていた。

③G大阪のストロングポイント=藤春

左サイドに偏っている!と言われようが気にするな!(参照記事
G大阪のストロングは君だ、藤春!今節も走りに走ってくれました。そして、シュートも何本も打ってくれました。

決勝ゴールにも繋がるようなプレーが78:42のシーン(下画4枚)

G大阪も同様に右SBの鈴木雄斗をフリーにしてしまっていたのですが、川﨑も同様にボールサイドに人が偏り逆サイドにいる藤春を大きくフリーにしていた。陣形をコンパクトにしてボールサイドにしっかり寄せていたから、それはお互い様。

今節、藤春が大いに活躍してくれましたが、川﨑としては誰が藤春をケアする役割だったのだろうか?(76分のシーンでは近くに家長がいましたが)
川﨑の1列目2列目は個々人が比較的自由に動き回るゆえ、マークの受け渡しが非常に難しそう。慣れたメンバーであれば感覚的に行っていたのかもしれませんが、今節は主要メンバー欠場だったこともありその辺が曖昧だったのでは?

それにしても藤春は速い!いつ見ても速い!これでゴール量産してしまったら、最強。

そして決勝ゴールのシーン(下画4枚)です。
時間にして89分台。アディショナルタイム突入目前によくもこれだけ走れますよ。このシーン、ビルドアップ時に遠藤が川﨑のプレスに負けず、しっかりボールキープしてくれたことが起点になる訳ですが、そこからアデにボールが渡る。彼も前半から守備に奔走し相当な距離を走ってくれたはずですが、中央で失わずにドリブルから倉田にパス、そこから一体何メートルダッシュしたんだという所から藤春が猛然とオーバーラップしクロス。
逆サイドにいた三浦はどフリーでしたが、絶妙なポジションにいたと思います。ゴールに近すぎたら足がもつれて外した恐れもあるし、少し走り込んでシュート。運も良かったと思いますが、耐えて耐えてチャンスを掴んだG大阪の粘り勝ちでしょう!

④高 宇洋の意地を観た

開幕戦の横浜FM戦で満足いくプレーが出来なかった高。今野が活躍すればするほど比較されてしまう存在として心境的には苦しいだろうが、今節は元ガンバの家長にも負けずに喰らいつき、決して自由にプレーさせなかった気迫が素晴らしい。彼には、場数を踏んで欲しいのもそうだし、川﨑や浦和、鹿島など競合チームとの真剣勝負で更なる成長、覚醒と期待したい。

おまけ①:宮本監督の秘密道具

DAZNの解説でも触れられていたのですが、何やら宮本監督がコーチングエリアで動画を観ていると。確かに、タブレットを手に持ってコーチングエリアにいる!リアルタイムでピッチ内の状況をモニタリングしつつコーチングエリアにいるということか!面白い!何を見ているんだろう、、理論派の宮本監督だからこういった取り組みに驚きはないが、やはり最先端をやってくれるな。こうやって監督も最先端メソッドを取り入れれば、クラブ全体として成長していける。ドイツのナーゲルスマンみたいだ!今後は監督の手元にも注目だな。

おまけ②:アデ、よく走ったよ

「パス回しが巧いフロンターレが相手なのだから、ディフェンスに時間を割くのは当たり前のこと。本当に頭の痛いゲームだったし、あれだけ動き回って守備をしたのは、いままでないくらいかなと思う。とくに真ん中ではなく、左サイドでの起用だからね。普段より2倍は走らないといけない。守備では藤春(廣輝)を助けて、いざ攻撃となればヤット(遠藤保仁)やシュウ(倉田秋)が助けてくれる。やりにくさはまるでなかったよ」
※参照記事:エムボマ、アラウージョを超えてゆけ!絶好調のアデミウソン、その美しき技巧と献身

※画像等はDAZN様より研究目的として引用させて頂きました。

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