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7/29 戦略的諦め

Anger Management(アンガー・マネジメント)の必要性を感じていた時がある。正しくは今でも感じている。

同時進行で7~8件のプロジェクトを抱えて目が回るくらい忙しかったとき、業務を効率的に進めていたとしても深夜まで仕事をせざるをえなかった時期がある。結果、体調を崩し、その後精神も崩し、休みに入った訳なのだが、その時は全く自分をコントロールできていなかった。そういう時って、人によっては自責の念に駆られることもあるようですが、私の場合は周囲への敵愾心しか生まれませんでした。周囲に対してどのように接していたか、それは下記のような内容です。

・後輩に対して 
 働き方改革で後輩の上長からは「負荷を掛けるような仕事は振るな」と注意される(負荷の掛からない仕事ってあるの?)。そして守られながら働いているにも関わらず、頼んだことをやっていない、やっていたとしてもクオリティが低い。そういった進め方をしている後輩を叱ったこともある。 自分は怒って当然。当時はそう思っていたが全く逆効果だった。

・上司に対して 
 どう考えても捌ききれる業務量でなかったものを「ここまでは出来るが、それ以上のことは他のメンバーに再配分して欲しい」と相談(というかお願い)した。しかし、返ってきた答えは「進め方が悪い。営業向いてな
 い。」
と切り捨てられた。精神的に参っていたので、声を荒げて反論してしまった。今となっては反省している。怒ってはいけなかったのだ。しかし、理路整然と話していても全く取り合ってもらえない状況で、怒らなかったら穏便に解決できたのか?今となっても分からない。

**・社外に対して(クライアント・協力会社) **
 社外に対しては不思議と冷静でいられるので、彼らに怒りを見せたことは無い。

**「べき」が裏切られたときに怒る **

この言葉を読んで一瞬で腑に落ちたのだった。

まず、例に挙げられている図を自分で書いてみた。赤の領域が広すぎだ。。

一番内側の円:自分が信じている「べき」と同じで、「許せるゾーン」。ここに出来事や他人の言動が入れば、まったく腹が立たない。
その周りの丸:自分の「べき」とは少し違うが、「まあ許せるゾーン」。許容範囲である。
一番外側の丸:自分の「べき」とは違う「許せないゾーン」だ。ここに出来事や他人の言動が入れば、腹が立つ。

中心の「許せるゾーン」が小さいと、怒りやすい。この「許せるゾーン」と「まあ許せるゾーン」が大きくなれば、許せるものが増えるので、怒りにくくなる。だが、まったく怒らなくなり、何でも許容ことを目指すのがアンガーマネジメントではないという。「大切なのは、自分の『べき』が小さいのか大きいのかを考えて、今は曖昧(あいまい)になっている『許せること』と『許せないこと』の境界線を引き、適切に対処していくことだ」
※記事本文より引用

今振り返ってみると

**・後輩に対しては **
「言われたことはやるべき」→これは今でも当然だと思うんだが、、、
「先読みして行動すべき」→経験がモノを言うし、出来る人出来ない人がる

・上司に対しては
「組織・部下のリソースはしっかり管理すべき」→口を出したら越権だと怒られた。間違ってたのだろうか?

あらゆる所に「べき」を持っていた気がする。そして、全てが裏切られて途方に暮れていた。

記事にも「アンガーログ」を付けたり、重要度で4象限に分けたり、できるだけ客観的な認識を心掛けるようにしようと書いてある。頭では理解していても、なかなか心をコントロールするのは厳しい。**6秒待つというのは実践してみるとなかなか効くのだが、思いの外長いのだ。 **

もう諦めるしかない

私は何も破壊者(クラッシャー)になりたいのではない。できるだけ穏やかに静かに過ごしていきたいと思っている人間だ。それに、昔から親には「世渡り上手になりなさい、上手く生きなさい」と言われて育った気がするが、全くその通りにならなかったのは親には申し訳ないと思うが、もとから我が強い人間だったんだろう。真逆になってしまった。

そんな私も最近は戦略的に諦めるようにしている。

きっと彼はこれをやらないだろう、気づかないだろう。業務の偏りは改善されないし、伸ばすべきスキルも伸びていかないだろう。でも、それで良い。あまり首を突っ込んではいけない。自分は一度壊れてしまったじゃないかと。

チームマネジメントについては、本来は上司がやって欲しいと思う。 プレイングマネージャーが多くなり忙しいのはよく理解している。しかし、何のための役職なのかよく考えて欲しいが、それもきっと無理だろう。

それでも生来の気質というのはそう簡単に直るものではないので諦めるのは嫌いだが、それも生きていくための方法なら致し方ない。


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