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6/2 こんな番組あったんだ

日曜の午後、何気なくテレビをつけていたら「事件の涙」というドキュメンタリーが再放送されていた。

この様な番組が放送されていたことを知らなかった。興味深い番組だった。

事件の陰の人間ドラマに迫る

番組のコンセプトは事件の陰にある人間ドラマに迫るというもの。特集されていたのは昨年9月、九州大学で起きた研究室の火災事件。

焼け跡から遺体で見つかったのは、46歳の元大学院生。自殺した可能性が高いと見られている。博士課程で憲法を学び、非常勤講師として教壇に立っていた男性。亡くなる前のメールで、経済的困窮と孤独を訴えていたらしい。事件後、研究者の間では「他人ごとではない」という声が広がった。男はなぜ、研究室で壮絶な死を迎えたのか。 ※番組ホームページより

ニュースやワイドショーで速報が報道され世間は事件の発生を知る。よほど世間の耳目を集めたニュースでない限り続報として詳細が報道されることはないし、ほとんどのニュースは発生だけ知って「その後どうなったの?」について触れられることはない。

結局誰も興味を持たない(数字が取れない)という、ただそれだけの理由で。NHKであるからこそ制作できたという意味で、さすが国営放送と思った。

子供の頃から感じる違和感なんだけれど、
どのニュース番組で痛ましい殺人事件を知らせた後に、「さて、次はスポーツです。○○さーん!」と声のトーンを明るくして切り替えてみせるが、つい数秒前まで神妙な顔で伝えていたことなんて忘れました風に振る舞うのが大人なんだろうか?と。

THE YELLOW MONKEYも「JAM」でこう歌ってる。

あの偉い発明家も凶悪な犯罪者もみんな昔子供だってね
外国で飛行機が堕ちました
ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう

情報が多すぎて考える時間が無いんだよ。だから本当に何を思えばいいかもわからないし、何て言っていいかもわからない。それくらい、新しいニュースに追い立てられて生きている気がする。

評論家の宇野常寛さんが「遅いインターネット計画」を掲げて活動されているが、まさに必要なのかそういうことなんだろうと思っている。


#私は遅いインターネット計画に賛同します


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