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【J第5節】G大阪vs神戸戦の勝手考察

今節は観客動員数も大阪ダービーを(結果)超えるビッグマッチということで強硬大阪遠征を敢行し、前節川崎戦に続いて現地観戦して参りました。

あの試合から受ける衝撃たるや凄まじく、レビューを書くために試合を何度も観返す作業は「何の苦行だよ・・」とボヤきたくもなる内容でした。ポルディ怖いポルディ怖い。

何度も観るうちに思い出してきたのは、2015年ACL決勝Tの試合です。
エウケソンやリカルド・グラールがいた広州恒大戦。組織や戦術は個によって破壊される・・・苦い記憶。

気を取り直して、下記の項目から振り返りたいと思います。

【今節の目次】
1.菅沼の大活躍・高宇洋もよくやっていたと思う
2.攻撃は悪くなかった(むしろ良い)
3.じゃあ何が悪かったっていうのさ?(個に破壊された)

1.菅沼の大活躍・高もよくやっていたと思う

菅沼も高もかなり頑張ってプレーしていたと思う。

※※動画はDAZN様の内容を元に研究目的として筆者が作成致しました。

前半の守備はおそらく完璧だったろう。前線からのハイプレスは効いていたし、最終ラインと2列目もコンパクトに保てていたので、大きく崩されることは無かった。上記のシーンは、最終ラインがラインコントロールして上手く上げ下げしていたところ、それでもポドルスキが裏抜けを試みた場面も菅沼がしっかり付いていくシーン。中央にはヨングォンがバタつかずに構えているのでマイナスの折り返しもそんなに怖くなく対応できていた。

そして高も、サンペールとイニエスタという強烈な個を持った選手2人を相手にして、上下の動きを繰り返しながら自由にやらせていなかったはず。前半は。。。

2.攻撃は悪くない(むしろ良い)

そして攻撃も悪くなかった。前線のハイプレスから発動するショートカウンターも効いている。(失礼ながら)菅沼が思いのほか大活躍し、守備での貢献だけでなく前線に積極的に縦パスを入れるのが素晴らしかった。タイミングも絶妙である。

※動画はDAZN様の内容を元に研究目的として筆者が作成致しました。

2点目のシーン、前線でウィジョ・遠藤・小野瀬が連動してハイプレスを掛けていたのを何やら倉田が後ろ向きに声を掛けているようなシーンがあった。恐らく、そのタイミングで倉田と菅沼が連動していたのではないか?
この2点目、イニエスタにきたボールをインターセプトを狙う菅沼はかなり勇気が必要だったのではなかろうか?相手はイニエスタである。上手くかわされてしまえば失点もののプレーに繋がってしまう可能性だってある。しかし、彼はそこをチャレンジして見事に得点に繋げて見せた。そのチャレンジが素晴らしいし、阪神ダービーという気持ちが乗った試合にであるからこそなのかもしれない。

両CB共に縦パスを上手く前線に付けられる能力が高いので確実にビルドアップの幅が広がっている。何より、ウィジョやアデのような最終ライン裏抜けを狙う選手の強みを活かせるため、菅沼・ヨングォンには期待して行きたい。

3.じゃあ何が悪かったっていうのさ?

こんなこと言うのも何だけど、やはり個の強さによって負かされたと言わざるを得ないのではないか。。現地で見て、3失点目に繋がったポドルスキの衝撃的なサイドチェンジ、2失点目に繋がるポドルスキvs高のフィジカル対決、1失点目の驚愕ボレー、全部ポドルスキ。。。

正直、ポドルスキなんてサイドに張ってギャーギャー騒いでて、たまにカットインしてミドル打つくらいにしかないと思ってたけど、今節はしっかり走ってるし、ボール回しにも関わってくるし、あれ?こんなに動けましたっけ?的な意外性(と言ったら失礼ですが)を見せてくれました。と言うか、本領発揮か。

※動画はDAZN様の内容を元に研究目的として筆者が作成致しました。

あと神戸の監督のことも舐めてたんですが(だってずっとベンチに座ってるし)、神戸は選手交代が上手かった気がします。

ビジャやポドルスキ、イニエスタに掻き回されて相当に疲弊したガンバに対して、神戸は三田や田中を投入してフレッシュな選手をぶつけてきたり、スピードのある古橋をトップにあげるなど、疲れてるガンバからしたら嫌なことを立て続けにしてくるあたり、あのタヌキ親父!と思いながらモヤモヤしていました。それに、イニエスタって守備もしてくれるし完璧な選手なんだなと改めて感服しました。

そして其処彼処で言われてますが、何故にあのような時間帯であのような交代カードを切ったのかは不思議な宮本監督。確かに失点に絡んでしまった高ではあるけど、彼を責めるのは酷だよなぁ。

以下の記事にも書かれていますが、ガンバのハイプレスは確実に効いていた。
勝ち切れなかったことはホントに残念だけども、見方を変えればあれだけのスター軍団相手にチームの力でここまでやれたのだから良しとすべき面もある。

まだ5節。先は長いんだから信じて共に戦うのみ!
(それにしてもホームで勝てんな・・)


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