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断片集

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断片のまとめです。
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2022年1月の記事一覧

断片 コト化するモノ

 事をコト、物をモノと書く場合がある。車をクルマと書くような感じか、雑誌なんかではよく見…

断片 小説を書きなさい

 断片と名づけていろいろ書いてきたが、エッセイなのかコラムなのか日記なのかわからんこれ、…

断片 自分の番号の札

 マイナンバーカードを直訳するとそうなるのだろうか。自分の番号の札。自分番号札。昨日それ…

断片 天文学者

 部屋の机の前、パソコンの横に絵がかかっている。フェルメールの『天文学者』だ。いつか行っ…

断片 インスタント

 コーヒーが大好物なので毎日飲んでいる。摂っているサプリメントの関係で飲むタイミングは難…

断片 私をライブに連れてって

 感染拡大の中、ライブ、というのか、コンサートか、まあそんなようなところへ行く日が近い。…

断片 世に果てはなく

 旅行をするのが難しい状況になって久しい。パッと海外へでも行きたくなり、そのままの勢いでバックパックを背負う旅、千里の道も成田からというやつ、そういうこともできなくなって、海外のみならず国内ですらやや移動は厳しい。半端な旅人だった頃のことを思う。どこまで行ってもこの世界に果てはなく、果てというのならあるいは、それぞれの場所が果てのひとつひとつだったのではないか。そんなどこか遠くへ自分を放り投げてしまえる旅を懐かしむ。まだどこかへ、果てだかなんだかの場所へ、いつかは行ける。

断片 愚かの罪

 行いや語ることにまつわる、ひとつの基準としてあるものが、それは賢いのか愚かなのか、とい…

断片 惰眠の者

 だいたいこうも寝ていると予定がこなせずに自ずから困る。寝まい、だが少し休む、として横に…

断片 時計物語

 四六時中、起きていても寝ていても腕時計をつけている。数年来のこの習慣、もともとは自分に…

断片 墓石にはただ「人間」と

 書くこと、書きたいことがある限り書かねばならないと思う。つまり、書くこと/書きたいこと…

断片 妖精のごとき

 通常、私たちは読む本を選んでいると思っているが、逆に本のほうが私を、私たちを選んでいる…

断片 世界の終わりがそこで見てるよと

 出かけるたびにウイルスの侵入を防げたかどうか、いちいち気にしなければいけないことが、や…

断片 夢による浄化

 昨日は疲れすぎていたせいか、あまり長時間は眠っていられなかった。夢を見た。派手なパレードをやっているような光景。これはなんの暗示か。脳はクリーンアップされたか。フロイトをまだ読んでいないことを思い出した。  貨幣が別のものに化けていく。主に本とCDになっていく。このように交換されたものは私には価値があり意義深いことなのだが、そんな内実を他に誰か知る者がいるわけではない。当然だ。その本やらCDやらは私にとってのみ強い意味を持つので、その専有的な意味や価値観が誰かとまったく同