幸せは身近に

とても小さな女の子が
大きな花束を持って
高いビルの
小さな窓の前に立っている
クリームパンみたいな両手が
ビル風から花束を必死に守っている
この先の展開を予想しながら
遠くから見守っていると
しばらくして父親らしき人物が
走って駆け寄ってきた
男性は手を差し出し
花束を渡すようにしたが
女の子は首を振り拒む
男性はしょうがないなという表情で
女の子と歩き出した

想像は自由だ
そして無限だ
私には
このあと母親の退院を祝う
幸せな家族が見えた

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