見出し画像

NBA史に残るスポーツマンシップ

2019/6/13(日本時間)

5年連続でファイナルに進み
3連覇がかかる西の強豪「ウォーリアーズ」と

NBA唯一のアメリカ国外に本拠地(トロント)を構え
球団創立以来、初となる優勝を目指す「ラプターズ」による

「NBA Finals Game 6」の前日


NBAは30チームからなり
東西のチャンピオンを決めたのちにファイナルが行われる

最多で7試合行い、先に4勝したチームが
2018-19シーズンのチャンピオンになる

西のスーパースター軍団「ウォーリアーズ」に対し


チーム一丸となって戦う雑草軍団「ラプターズ」


2018-19シーズンが開幕する前に
大手ブックメーカーが発表した優勝チームのオッズは

ウォーリアーズが1.55倍
ラプターズが18.56倍

圧倒的な戦力差があることを
少しでもわかってもらえたら幸甚である


「NBA Finals Game 4」終了時点
ウォーリアーズ1勝、ラプターズ3勝(王手)

主力選手の相次ぐケガによって
苦戦を強いられている「ウォーリアーズ」

王手をかけられたディフェンディング・チャンピオンは
負傷離脱していたチームのエース「ケビン・デュラント」を投入

目覚ましい活躍を見せるも、第2クォーター途中
強行出場により負傷退場(このときアキレス腱を断裂していた)

会場を埋めつくすラプターズファンは、相手エースの負傷によって
待望の初優勝がさらに近づいたことに狂喜乱舞

しかしラプターズの選手たちは
そんなファンをいさめ彼への激励を促す

ウォーリアーズからすれば敵地に乗り込んだ試合だが
まるでホームのように“KD”コールに包まれた
(KD=ケビン・デュラントの愛称)



「NBA finals game 5」終了時点
ウォーリアーズ2勝、ラプターズ3勝

結果はウォーリアーズが1点差で辛勝するも
アメリカバスケ界の至宝を失った

ラプターズからすれば、利用できるものは全て利用したい状況の中
全力の王者を倒すため真っ向勝負で挑むも惜敗


大ケガのリスクを承知で、チームを助けるために出場したKDのためにも
最終戦まで持ち込みたい「ウォーリアーズ」か

悲願のタイトルに王手をかけながらも
対戦相手に敬意を表し、正々堂々と最後まで戦う「ラプターズ」か

意地とプライドが交錯する

どちらが勝利しても歴史的瞬間になる
今季のファイナルを観ない理由があるだろうか

スニーカーとNBAが好きな人