義理家族が家族
家族という集まり
結婚して6年が過ぎた。
毎年、義理父が家族旅行に連れていって下さる。
義理父夫婦と義理弟(長男さん)
義理姉(長女さん)夫婦と子供達
私達夫婦と子供達
合計12人になる
不思議なもので、今や自分の家族より
嫁側の『義理』とついた人達のほうが交流が盛んだ。
そしてもっと不思議なのは、私はこの『義理』とついた人達の6年以上前を知らない。
どこで何をしていたのか?
どんな人達と、どんな付き合いがあったのか?
どんな生活をして、今にいたるのか?
そんな細かなプロフィールは全く知らない。
それは、私にも言える。
『義理』とついた人達は、私がどんな生活をして、どんな思想を持ち、どんな活動をしていたのか?など全く知らない。
ただ6年前に、次女と結婚したいと、急に挨拶にきた男なのだ。
挨拶しにきた時には、名前や年齢・職業など伝えただけで、それ以外に細かいプロフィールを知っているわけではない。
しかし、義理父も義理母も義理弟(長男)も義理姉(長女)も義理兄(長女婿)もすごく私を良くしてくれる。
『家族』とは何か?
何を持って『家族』なのか?
そんな疑問や定義など考えることすら馬鹿らしいと思うほど、優しい人達だ。
6年前に、急に形式上『家族』になった私を、『家族』として接してくれる。
不思議なものだ。
私の本当の家族は、父を早く亡くし、
母に育てもらったが、
兄弟も母も含め、ドライな家族だった。
別にそれが普通だったし、
母以外の人間(兄や姉や妹)が死にかけても、『自己責任』と思ってしまう。
そんな家族で育っただけに、
その義理家族と
本当の家族とのギャップに、
どっちが本当の家族なのか?
と混乱することがある。
家族って何?
と質問されると答えるのに悩むだろう。
家族という抽象的な名詞。
ただわかっているのは、
私を外して、この義理の5名と子供達に、何か不幸があれば、私にできることを全力で『救済したい』と心から思う。
その人達の過去を知らない私が、形式上の家族となっただけではない『何か』が、この集団にはある。
不思議だけど、幸せだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?