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令和5年賃金構造基本統計調査<賃金の推移>

今回は、「賃金の推移」についてです。
 
賃金は、男女計318.3千円、男性350.9千円、女性262.6千円となっている。
 
男女間賃金格差(男=100)は、74.8となっている。
 
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賃金は、ここのところ増加傾向で推移しています(令和5年は+2.1%でした)。
この点は知っておきましょう。
 
それと、男女間賃金格差については、過去に出題があります。
 
【 H25-3-D 】
一般労働者における男女の平均所定内給与額の差は、長期的に縮小傾向にあり、特に、正社員・正職員の場合、2011年の男女の平均所定内給与額は、男性を100としたとき、女性は80まで上昇した。
 
【 H29-4-A 】
一般労働者(常用労働者のうち短時間労働者以外の者)における男女の所定内給与額の格差は、長期的に見ると縮小傾向にある。男性一般労働者の給与水準を100としたときの女性一般労働者の給与水準は、平成27年に80を超えるようになった。
 
この2問は「男女共同参画白書」からの出題ですが、論点は男女間賃金格差です。
そこで、「80まで上昇した」、「80を超えるようになった」とありますが、それぞれ「70.6」、「72.2」でしたので、いずれも誤りです。
 
令和5年の調査結果としての出題であったとしても、「74.8」であって、「80」には達していないので、誤りになります。
 
男女間賃金格差は、このように複数回出題されているので、細かい数値をピンポイントで覚えるまでは必要ありませんが、「80には達していない」ということと、「格差は縮小していた」けど、令和5年の調査結果では、前年比で「拡大」したということは、知っておきましょう。
 
 

 

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