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令和5年賃金構造基本統計調査<学歴別にみた賃金>

今回は、「学歴別にみた賃金」についてです。
 
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学歴別に賃金をみると、男女計では、高校281.9千円、専門学校300.2千円、
高専・短大297.4千円、大学369.4千円、大学院476.7千円となっている。
男女別にみると、男性では、高校306.1千円、大学399.9千円、女性では、
高校230.5千円、大学299.2千円となっている。
 
学歴別に賃金がピークとなる年齢階級をみると、男性では、高校、専門学校、
高専・短大及び大学で55~59歳、大学院で60~64歳、女性は、高校及び
高専・短大で50~54歳、専門学校及び大学で55~59歳、大学院で60~64歳
となっている。
 
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学歴別の賃金については、どの学歴が高いかは判断できるでしょう。
では、具体的な額を1つ1つ覚える必要あるかといえば、そこまでは必要
ないでしょう。
 
また、
学歴別に賃金がピークとなる年齢階級に関しては、前回触れていますが、
出題実績はあるとはいえ、やはり、1つ1つ押さえておくことは、優先度
としては低いです。
 
それと、令和5年調査では具体的には示されていませんが、
「学歴別にみた年齢階級間の賃金格差」について、次の出題があります。
 
【 H19-5-E 】
平成18年賃金構造基本統計調査によれば、学歴別にみた年齢階級間の賃金
格差(20~24歳の賃金=100)は、男では大学・大学院卒は55~59歳で247、
高専・短大卒は50~54歳で230、高卒は50~54歳で192となっている。
また、女は、すべての学歴で、男に比べ年齢階級間の賃金格差が大きくなっ
ている。
 
この問題の論点は、問題文の後段で、男女のうちどちらが年齢階級間の賃金
格差が大きいかという点です。
これは、男性のほうが大きいので、この問題は誤りです。
 
この点は、令和5年調査で見ても同じです。
ここは細かい数値を知らなかったとしても、女性は平均的な賃金が男性と
比べて高くないということを知っていると、それにより格差が大きくなら
ないのではと考えられなくないでしょう。
 
ということで、この賃金格差は男性のほうが大きいということを知って
おけば十分でしょう。

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